08/08/2024
ある晩、「台湾でヨシキリザメに装着された行動追跡ロガーが、西表島の近海で漂流、どなたか拾ってもらえないか」と、バイオロギング研究者の渡辺佑基さん(総合研究大学院大学)がツイートした。
15年ほど前に東海大学の学生として西表島で海鳥の生態研究に取り組んだ村越未來さん(しものせき水族館)が、それを読んですぐに私たちに連絡をくれた。
Xを良く使いこなせない私たちは、これまた海鳥やカンムリワシのバイオロギング研究に私たちと取り組んできた山本誉士さん(麻布大学)に連絡し、渡辺さんへの仲介を依頼した。
そうして繋がった2日後、このヨシキリザメ研究に実際に取り組む大学院生・加藤修衣さん(総合研究大学院大学)が急遽西表島へやって来た。
到着するなりすぐに船に飛び乗り、衛星から送られて来る大まかな位置情報と、ロガーから発信される微弱な電波を頼りに、島の南海上を探索した。
いつもはうねりの高いこの海域も、この日は運よく風も波もほとんどなかった。
けれども、大海原に漂う掌一つほどの小さなロガーは、なかなか見つからない。
酷暑も重なり、受信機を持つ腕も重くなる。
2時間を過ぎて長丁場を覚悟したころ、受信機が強く反応した。
「すごく近くにあるはずです!」と弾む声が!
そして目を凝らしたすぐ傍に、海面に漂うロガーを発見!
現在のSNS時代ならではの情報網に驚かされつつ、連絡・仲介をしてくれた私たちの研究仲間に何よりも感謝です。
そしてまた、ロガーを回収した時の若き研究者の輝く目からは、同じように情熱を燃やした私たち自身の学生時代が思い出されました。