グローバル連帯税フォーラム

グローバル連帯税フォーラム 貧困、感染症、気候変動、金融投機などの地球的・社会的課題の解決のために国際連帯税の導入を推進しています。

グローバル連帯税フォーラムは、グローバル連帯税の目的、制度、運用と透明性の確保等について、市民の合意を幅広く形成していくための議論と活動を通して、国内外の世論を喚起し、国際連帯税の実現をめざしていくために2011年6月に設立されました。

【 バフェット氏の納税の勧めとフランス議会での超富裕層への課税採択 】ウォーレン・バフェット氏(94歳)が週末発表した「株主への手紙」で納税の重要性と(遠回しながら)米政権を批判していることが話題になっています。他方、フランスでは国民議会(...
26/02/2025

【 バフェット氏の納税の勧めとフランス議会での超富裕層への課税採択 】

ウォーレン・バフェット氏(94歳)が週末発表した「株主への手紙」で納税の重要性と(遠回しながら)米政権を批判していることが話題になっています。他方、フランスでは国民議会(下院)で超富裕層への課税を採択しました。

■ バフェット氏、トランプ政権の「愚かな財政政策」等をやんわり批判

2月25日の日経新聞弟子版に『バフェット氏が異例の政治発言 通貨安定を要望』という興味深い記事(注1)が配信されていたので、簡単に紹介します。

バフェット氏とは、言うまでもなく、世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める大富豪ですが、60年前に会社を興して以降バークシャーの税金は1016億ドルに上り、「税金をまったく支払えなかった恥ずべき時期もあった」と述懐。「税金を払えないことは『華やかな新興企業とは異なり、米経済の柱を支える企業にとっては黄信号だ』と指摘。巨額の税金を払うバークシャーの成功を誇った」と記事は述べています。

その上で、トランプ大統領の富裕層を含めた減税政策等に対し、「『愚かな財政運営がまん延すれば紙幣は価値を失う。米国でも危機にひんしている』『通貨の安定にはあなた方の知恵と用心が必要なことを決して忘れないで』」と述べています。

内外に傍若無人な振る舞いを行っているトランプ政権ですが、富裕層への大減税や関税強化等の「愚かな財政運営」でよりひどいインフレ・物価高を招来し、足元から政権弱化を招くのではないかと思われます。

■ フランス国民議会(下院)、超富裕層への課税を採択!!(注2)

2月20日フランス国民議会(下院)はエコロジー党などの議員が提出した超富裕層への課税、通称「ズックマン税」案を、116票の賛成、39票の反対で採択しました。これが可能となったのは会派第一勢力である極右の国民連合(RN)が棄権したという背景があったようです(それにしても議員定員が577人なのに、どうしてこんなに投票者が少なかったのか?)。

このズックマン税とは、経済学者ガブリエル・ズックマンの提案に基づいて、「1億ユーロ以上の資産を持つ納税者の最も裕福な0.01%に対して、資産の少なくとも2%を税金として支払う富裕税の最低額を設ける」法案で、約1800人が対象となるようです。そして税収は150億から250億ユーロ(約2.3~3.9兆円)に上ると試算されています。ただし、実現の可能性ですが、上院では右派が多数なので否決されると予想され、かつ憲法評議会での関門もあるということで、かなり困難ということです。

それでも、「これは歴史的な勝利だ! フランスにとって大きな第一歩であり、他の国々にも刺激を与える可能性がある」(ズックマン氏)、「勝利!超富裕層の富に2%の課税を導入する私たちの法律案が国民議会で採択されました」(提案者の一人のクレマンティーヌ・オータン氏)と意気は高いようです。

超富裕層への課税については、昨年のG20リオデジャネイロ・サミットで提案し、これにフランス、スペイン、南アフリカ等も賛同したという経緯があります。ですから、フランスのマクロン大統領の与党は積極的にズックマン税に賛成すべきですね。日本でも超富裕層は少ないながらも100億円以上の資産を持つのは多くて1000人程度おられるようです。

(注1)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2502Q0V20C25A2000000/
(注2)
https://www.lefigaro.fr/conjoncture/la-taxe-zucman-un-impot-plancher-sur-le-patrimoine-des-ultra-riches-adoptee-a-l-assemblee-20250220  

※写真は、左からバフェット氏、ズックマン税を提案したエヴァ・サス氏、ズックマン氏

【 バチカンでスティグリッツ教授やサンチェス西首相らが議論=税の公正と連帯 】2月13日、国際法人税改革独立委員会(ICRICT 注1)とローマ教皇庁社会科学アカデミー(PASS)の主催による「税の公正と連帯:包括的で持続可能な共通の家に向...
20/02/2025

【 バチカンでスティグリッツ教授やサンチェス西首相らが議論=税の公正と連帯 】

2月13日、国際法人税改革独立委員会(ICRICT 注1)とローマ教皇庁社会科学アカデミー(PASS)の主催による「税の公正と連帯:包括的で持続可能な共通の家に向けて」と題するハイレベル対話が開催されました。これには世界の政治的リーダーや経済学者、宗教団体、市民団体などが参加しました。米トランプ政権が国際協力・協調を次々と壊していく中で、国際租税協力の面からグローバルな連携を強化しようという有意義な取り組みでした。

このイベントには、道徳的責務としての税の公正を長年擁護してきた教皇フランシスコ(教皇は欠席されたもよう)のほか、南アフリカの元大統領タボ・ムベキ氏、ノーベル賞受賞者でICRICT共同議長のジョセフ・スティグリッツ氏、ICRICT委員でEU税務監視機関の所長ガブリエル・ズックマン氏、国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長ウィニー・ビヤニマ氏など、著名な講演者が登壇しました。また、ビデオメッセージが、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領、 スペインのペドロ・サンチェス首相から寄せられました。

プログラムは、セッション1: 世界的な不平等の拡大と課税の役割、セッション2: 公正な国際税制の提案と機会、セッション3: 税制改革のグローバル・アジェンダ、というもので、議論内容は下記をご覧ください。

まず教皇フランシスコの開会の辞ですが、ご病気のためか無かったようですので、プログラムに載っていた言葉を紹介します。

「富の再分配を支持し、常に権力者に踏みにじられる危険にさらされている貧しい人々や最も弱い立場の人々の尊厳を守るための税制を求めつつ、税金は公正で公平で、各人の支払い能力に基づいて設定されなければなりません」

また、国連で交渉がはじまった国際租税枠組条約に関して重要と思われる発言を行ったのが、スペインのサンチェス首相です。そのメッセージを紹介します(注2)。
=====
第一に、超富裕層への効果的な課税に関する昨年の突破口を土台としなければならなりません。ブラジルのG20議長国の下、私たちはこの問題を世界的に持ち込むことで、画期的な成果を収めました。格差の拡大は経済的な問題だけでなく、道徳的な問題でもあります。億万長者の納税額が一般人より少ない場合、社会的信頼は損なわれ、平等性は損なわれます。困難はありますが、この課題を消し去るわけにはいきません。

第二に、私たちは国際的な租税協力に関する国連条約の交渉に建設的に関与しなければなりません。特定の関係者がいないからといって、すべての人に恩恵をもたらす制度の推進を阻むべきではありません。私たちは、包括的で野心的で、近年の成果を土台とする枠組みを構築しなければなりません。

第三に、大企業が自国を気にせず、利益を生み出した場所で税金を払うようにしなければなりません。
=====

なぜ重要かと言いますと、枠組条約交渉の第1回組織会合の主要議題であった、「意思決定ルール」を決めるにあたり欧州グループがコンセンサス方式の修正案を出し、これにスペインも賛成しました(ノルウェーだけが棄権)。しかし、このサンチェス首相は「包括的で野心的で、近年の成果を土台とする枠組みを構築する」と言っていますので、ぜひスペインが先頭になって他の諸国を説得し、欧州グループとグローバルサウス諸国とが連携、協調し、文字通り野心的な条約を作っていただきたいものです。当然日本政府もスペインやノルウェーを見習うべきです。

●「税の公正と連帯:包括的で持続可能な共通の家に向けて」プログラム

<ハイレベル対話>
税の公正と連帯:包括的で持続可能な共通の家に向けて

セッション1: 世界的な不平等の拡大と課税の役割

このセッションでは、その日の導入的な議論を提示し、今日の世界的な不平等の主な課題について取り上げます。不平等はどこから来るのか? 主な傾向は何か? 税金はどのようにして世界レベルと国内レベルの両方で不平等を強化し再生産するのか? 国際課税との関係は何か? 不平等と税の不公平がなぜ私たちの民主主義を危険にさらしているのか?

セッション 2: 公正な国際税制の提案と機会

このセッションでは、多国籍企業と社会の最も裕福な人々が公平に税金を支払うように ICRICT が提案した内容ついて詳しく説明します。今日の国際税制は破綻しており、社会の最も強力な人々に偏っています。1世紀前に富裕国によって創設された、非グローバル化の世界で設計された国際税制は、多国籍企業による国境を越えた利益移転 (時代遅れの移転価格システムによって促進される)、激化する課税競争 (底辺への競争とも呼ばれる)、デジタル化、財務上の秘密、海外の隠れた富などにより、大きな圧力にさらされています。これらすべてが、税金の濫用による年間数十億ドルの損失につながり、特に公共サービス、気候変動への適応、グリーン・トランジションに資金を供給するために多額の収入を必要とする開発途上国で顕著です。この状況において、ICRICT は、親会社と子会社を単一のエンティティとして扱い、定式化されたアプローチで多国籍企業の世界的な利益を各国に配分し、世界的危機から利益を得るセクターの不当な利益に課税できるようにするためのさまざまな提案を策定しました。さらに、委員会は企業と超富裕層に対する最低課税基準を提案しています。これらの提案はすべて、不平等を減らし、公正かつ合法的で持続可能な国際税制を実現することを目的としています。

セッション 3: 税制改革のグローバル・アジェンダ

現在の課税に関するさまざまな問題と、それが今日見られる不平等のレベルと本質的に関係していることから、国際課税制度を改革し、税金の濫用、タックスヘイブン、金融の不透明性と闘うために、10年以上にわたって国際協力プロセスが進められてきました。現在、さまざまな段階のプロセスがあります。完了に近づいているものもあれば、進行中のものもあり、開始段階にあるものもあります。これらのプロセスには以下が含まれます。
• G20/OECDのBEPSイニシアチブに関する包括的枠組み
• 国際租税協力に関する国連枠組条約
• ブラジル議長国が推進する、超富裕層への課税に焦点を当てたG20の新しい国際アジェンダ
• 2025年の第4回国際開発資金会議
• 2025年の第30回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)
• ラテンアメリカ・カリブ海税プラットフォーム(PTLAC)など、革新的な地域協力プロセスの方向性を定めたさまざまな地域イニシアチブ。
• このセッションでは、これらのさまざまなプロセス、その成果、利点と限界、そして2025年に国際レベルと地域レベルの両方で出現する新しいプロセスによって生じる改革の機会について取り上げ、分析します。

※イベント全体の動画はこちらから https://youtu.be/qvkR9RJTwgI 
 プログラムの原文テキストはこちらから
https://www.icrict.com/corporate-taxation/talking-tax-justice-at-the-vatican/   
 同 邦訳はこちらから http://isl-forum.jp/archives/4485  

(注1)ICRICT(Independent Commission for the Reform of International Corporate Taxation )
⇒グローバル時代における公正な企業課税(多国籍企業課税)の実現に向けて提言を行う国際NGO。
・共同議長:ジョセフ・スティグリッツ(コロンビア大学教授、ノーベル経済学賞受賞),ジャヤティ・ゴーシュ(マサチューセッツ大学教授)
委員として、トマ・ピケティやガブリエル・ズックマン、ホセ・アントニオ・オカンポほか

(注2)サンチェス首相のメッセージ: https://x.com/icrict/status/1889946576388497540 

◎写真は、左からフランシスコ教皇(BBCから)、J・スティグリッツ氏、ウィニー・ビヤニマ氏、サンチェス首相

【 国際租税協力枠組条約交渉の第一ラウンドの結果と今後について】当フォーラムのブログにPSI(Public Services International)東アジア事務所代表の青葉博雄さんから、先日開催された国際租税協力枠組条約交渉についての...
12/02/2025

【 国際租税協力枠組条約交渉の第一ラウンドの結果と今後について】

当フォーラムのブログにPSI(Public Services International)東アジア事務所代表の青葉博雄さんから、先日開催された国際租税協力枠組条約交渉についての投稿がありましたので、共有します。

=======
1. 『国際租税協力枠組条約』交渉始まる

2月3日から6日までの間、ニューヨークの国連本部において『国際租税協力枠組条約(枠組条約)』政府間交渉委員会のオーガニゼーショナル・セッション(今後の交渉におけるさまざまなモダリティを決定するセッション)が開催された。主な議題として、オフィサー(議長、副議長等)の選出、決定に関するルール、2つ目の初期議定書の主題の決定が挙げられた。(「議題案」参照)

先ず初日の会議冒頭、委員会事務局のオフィサー(議長1名、副議長18名、報告者1名)の選出が行われ、エジプト代表が議長に選出された。また、アジア太平洋グループからは中国、インド、サウジアラビア、シンガポールが副議長に選出された。(「委員会作成資料」参照)

決定ルールに関し、EU、日本を含む先進国グループがコンセンサス方式を、そしてアフリカ・グループを中心とする途上国グループが単純過半数方式を求める中、交渉が開始された。そして最終的に枠組条約については単純過半数方式、議定書の採択については3分の2の賛成を要する方式を採ることとなった。

昨年末に採択された国連国際租税協力枠組み条約付託事項(TOR)は、「枠組み条約と同時に2つの初期議定書を策定すべきである。」とし、その一つを「デジタル化とグローバル化が進む経済において、国境を越えたサービスの提供から生じる所得に対する課税」とした。そして今回の交渉において次の4つの優先課題から二つ目の初期議定書の主題を決定することとなっていた。

1)デジタル化経済への課税 2)税に関連した不正な資金の流れに対する対策 3)税務紛争の予防と解決 4)富裕層による脱税や租税回避に対処し、加盟国での効果的な課税の実施

そして、交渉の結果、「税務紛争の予防と解決」を二つ目の初期議定書の課題とすることを決定した。

2. 米国政府の交渉離脱、日本政府の反応、そして全体の雰囲気

交渉初日、米国は「『国連国際租税協力枠組条約』の目標は米国の優先事項と一致せず、歓迎できない行き過ぎの所望である」として交渉を離脱した。米国代表は会場を去る前、他国代表に対し交渉を拒否するよう同調を呼びかけた。米国以外、交渉を離脱する国は現れなかったが、交渉最終日(6日)の日本政府代表の発言は市民社会団体代表者を含む観衆の注目を浴びた。

日本政府代表は、「日本は、交渉プロセスがコンセンサスに達することができるかどうかを注意深く見守りながら、今後の交渉への関与を評価していく(Japan will assess its future engagement in the negotiation, while closely monitoring whether the process can successfully reach a consensus.)」と述べ、コンセンサスに達しない場合は交渉を離脱する可能性もあるとも捉えかねない発言を行った。(「日本政府代表発言部分の映像(16分40秒~)」参照)他の多くの先進国がコンセンサス醸成の必要性を訴える場面はあるものの、引き続き交渉プロセスへの建設的な貢献をする旨の発言を行う中、日本政府代表の発言は特異なものとして映ったと言える。

GATJ(税正義グローバル連合)のエグゼクティブ・コーディネーターであるデレジェ・アレマエフ(Dereje Alemayehu)は交渉の全体の雰囲気について、当初、アフリカ・グループとOECDグループの双方が自身の提案の受け入れを迫る緊張感に満ちた雰囲気があったが、最終的にはアフリカ・グループが議定書について3分の2の賛成による採択をOECDグループが枠組条約について単純過半数による採択を受け入れる、双方が譲歩し合う結果となった、と述べている。

3. 今後の交渉スケジュール

毎年3回以上政府間交渉を行い、『国際租税協力枠組条約』と2つの初期議定書を策定し、2027年の国連総会に提出することが予定されている。今年は3回の政府間交渉が行われる予定であるが、それぞれの交渉期間の議題に沿って事前にGATJとして政策ポジションを策定していくことになる。同ポジションについては当勉強会としても適宜共有を図る予定である。

4. 私たちの今後の活動予定

情報発信に加え、立法府、特に衆議院および参議院の財務金融委員会メンバーに対するロビーイング(政策提言活動)を行っていく。なお下記の問題についての情報発信に向け準備を進めている。

• 1月20日、米国政府は2021年10月のOECD主導で合意した国際課税ルールを「前政権下で支持されたOECDのグローバル・タックス・ディールは、米国内の所得に対する域外管轄権を認めるだけでなく、米国企業と労働者の利益に資する税制を制定するわが国の能力を制限するもの」と評し、合意枠組みからの離脱を表明した。(「覚書」参照)日本政府は上記の同意された国際ルールに基づき国内ミニマム課税(QDMTT)および軽課税所得ルール(UTPR)の導入を2025年度税制改正案に盛り込んでいる。米国が「差別的な域外課税」として報復措置と取る可能性もあり、事態の早急な評価が求められる。

• 今年6月から7月にかけてスペインで開催される「第4回国際開発資金会議」の成果文書のゼロドラフトが発表され、それに対し「市民社会開発資金メカニズム(CS FfD Mechanism)」が既に市民社会からのコメントをとりまとめ国連への提出を行った。ゼロドラフトは幅広い課題をカバーしているが、ゼロドラフトの特に租税および金融制度に関する部分についての当勉強会としての評価を共有する予定。

◎ 青葉 博雄 ([email protected])
 PSI(Public Services International)東アジア事務所代表の青葉です。これまでPSIスタッフとして国際課税・金融分野の諸問題に取り組んでまいりました。現在、国際課税を巡る市民社会の国際ネットワーク団体GATJ(Global Alliance for Tax Justice) および開発資金を巡る国際ネットワーク団体である「市民社会開発資金メカニズム(CS FfD Mechanism)」の金融制度問題(financial systemic issues)を扱うグループの活動に参加しております。2025年は国連における「国際租税協力枠組条約」に関する交渉が本格化し、6月にはスペインで「第4回開発資金国際会議」が開催されます。今後は主に国際課税および国際金融制度に関する情報を継続的に発信すると共にロビー活動(特に立法府に対するものを)を含む政策提言活動を行っていく予定です。

議題案: https://www.dropbox.com/scl/fi/wtck5qadsxf7gqmlq67pc/n2501093.pdf?rlkey=927n5ki2sjxdkrh5g2jvr1eam&e=1&dl=0
 
委員会作成資料:
https://www.dropbox.com/scl/fi/acy7rnbg3u75gioq8sb98/Bureau-Members-elected-as-per-3-February-2025-1.pdf?rlkey=ext3epuupp9mayhys4ckpwayj&e=1&dl=0 

日本政府代表発言部分: https://webtv.un.org/en/asset/k12/k12lduvwih 

覚書:
https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2025/01/the-organization-for-economic-co-operation-and-development-oecd-global-tax-deal-global-tax-deal/ 

PSI: https://publicservices.international/?lang=en

CATJ: https://globaltaxjustice.org/
 
市民社会開発資金メカニズム:https://csoforffd.org/

【 航空券連帯税、400~1100億円の税収が可能>パンデミック対策の財源に!】今や東京でも繁華街に行きますと外国人観光客で溢れかえり、訪日外国客が年間4,000万人の大台に乗りそうな勢いです。このことから、政府・与党は「国際観光旅客税」(...
03/02/2025

【 航空券連帯税、400~1100億円の税収が可能>パンデミック対策の財源に!】

今や東京でも繁華街に行きますと外国人観光客で溢れかえり、訪日外国客が年間4,000万人の大台に乗りそうな勢いです。このことから、政府・与党は「国際観光旅客税」(以下、観光税と略)の増税を検討しているようです(航空新聞)。ただし2025年度税制改正大綱には要望が出ていませんので、26年度税制改正で打ち出されるかもしれません。翻って、この観光税は様々な点で問題があり、国際線利用からの税収は地球規模課題に使用すべきです。あらためて航空券連帯税(正確には航空券・船舶券連帯税、以下連帯税と略)を考え、やや早いのですが、26年度税制改正に向け提言していきたいと思います。

■ 2024年の訪日外国人は過去最高、2025年は4000万人強を予測

2024年の訪日外国人数と出国日本人数、並びに大手旅行会社JTBの2025年予測は次の通りです(1)。前者の訪日外国人は過去最高ですが、超円安のため出国日本人は最高時の6割程度。観光税の税収ですが、出国にあたり1回1000円の徴収で、2023年度で合計440億円に上りました。

・2024年(実績):訪日外国人数 36,869,900人/出国日本人数 13,007,300人 ⇒合計:49,877,200人
・2025年(予測):訪日外国人数 4020万人/出国日本人数 1410万人 ⇒合計:5430万人

■ 2025年の国際線の予測のもとに、入国税としての「連帯税」の税収を試算してみる

2025年の国際線の予測のもとに連帯税による税収を試算してみますが、まず税目として導入されていない「入国税」と位置付けます(2)。観光税は「出国税」という形を取っていますが、日本に入国するに際して連帯税がかかるという仕組みです。

税率(定額税)と税収ですが、担税力の観点から座席(船舶の場合キャビン)により格差をつけるパターンを2つ、それに観光税のように座席別に関係なく一律とするパターンの3種類を試算してみます。

◎パターンA:税収426億円/E席0円、PE席1,000円、B席:5,000円、F席:10,000円 
◎パターンB:税収1121億円/E席1,000円、PE席2,000円、B席:8,000円、F席:15,000円 
◎パターンC:税収543億円/座席別なしで一律1,000円                    
  注1)E席はエコノミー、PE席はプレミアムエコノミー、B席はビジネス、Fはファースト
  注2)以下は(3)を参照。

パターンAはできるだけ税額を低くするパターンで、とくにエコノミークラスには課税しないという特徴があります。パターンBはできるだけ税額を高くし税収を多くするパターンで、したがってエコノミークラスも観光税並みに徴収します。パターンCは観光税の税額を踏襲します。

ひとつ見逃せないのは、富裕層や超富裕層が使うプライベート(ビジネス)ジェットの利用が近年急速に増えてきて、国際線での発着回数が2023年で5864回となっていますので(4)、2025年には1万回を軽く超えるでしょう。何よりもCO₂排出量が桁違いということもあり、これには「連帯税」を大幅に課してもよいのではないでしょうか。ちなみに英国では航空旅客税のワンクラスとして11万円以上を課しています(5)。従って、「連帯税」をその半額の5万円としても125億円となります(1機当たり5人搭乗として)。さらに言えば、プライベートヨット(高級クルーザー)利用者にも課すことができます。

■ なぜ「連帯税」か? 税収はパンデミック対策の財源に!

ⅰ) 今日の主な地球規模課題のひとつに新型コロナ等感染症パンデミックがありますが、国境を越えた人の移動、とくに飛行機による短期間の移動は爆発的な感染症拡大をもたらしました。この結果、莫大な人的被害をもたらすとともに国際経済に大打撃を与えました。現在、コロナ感染は完全に終息した訳ではなく、さらに第二第三のウイルスによるパンデミックが起きないとは限りません。その危険性からして、国境を越えて移動する人に対し予備的に一定の対策費用を負担してもらうことは理に適っていると考えます。

ⅱ) 日本政府は出国税による税制(国際観光旅客税)を国内観光という限られたセクターの資金にしましたが、観光税で受益するのはもっぱら観光業界並びに観光を目的とした訪日外国人であり、必ずしも航空機利用者全員の利益になっていないという矛盾があります。税収を感染症対策資金とすれば間違いなく搭乗者全員にとって、ひいては人類全体にとって裨益することになります。

ⅲ) 米国トランプ政権が発足しましたが、心配した通り(世界保健機関)から脱退を表明しました。WHOの分担金は米国が最大拠出国で22%を占めますので(金額は1.33億ドル)、予算が立ち行かなくなりそうです。他方、日本の拠出は第3位の8.6%(4097万ドル)。さらに心配なのは、低中所得国のパンデミックPPR(予防、備え、対応)強化を支援するための「パンデミック基金」での米国の貢献がなくなることです。ここでも米国の拠出は24年のプレッジを含めダントツ1位の11.2億ドルを占めています。日本は第5位の1.2億ドルです(6)。

これはたいへん由々しきことで、世界的規模で感染症・公衆衛生対策が立ち遅れてしまうことになってしまいます。日本政府は、米国にWHO脱退の撤回を粘り強く求め、同時にパンデミック基金など国際保健のための資金調達を航空券連帯税で賄い、拠出金のさらなる増額に向け努力すべきです。また、連帯税が1000億円前後になるようでしたら、その半分を国内の感染症対策に使用することも考えられます。外務省・日本政府は国際・国内感染症対策の資金調達を真剣に考える時です!

(1)【JTB】2025年(1月~12月)の旅行動向見通し
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2025/01/09_jtb_2025-travel-trend-outlook.html
(2) 入国税:航空券税につき多くの国は出国税として徴収していますが、米国は出入国税として国際通行税(出発・到着)を取っています。最近ではスイスが国会に入国税を提案しています。
  【スイス】入国税、赤字抑制…スイス冬期議会の注目ポイント https://x.gd/r0B5c 
(3) 注2)通常の飛行機の座席割合を、Eは70%、PEは12%、Bは16%、Fは2% とした。
注3)訪日外国人客が増えるとともに、LCC(格安航空)利用者も増え3割を超えるようになったが(2025年予想で1629万人)、この利用者の席をほとんどエコノミー席として計算。
   注4)クルーズ船での訪日外国人数は150万人(2024年)で、キャビン(客室)による区別は飛行機に準拠。
(4)【国交省】日本におけるビジネスジェットの発着回数推移(国際) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001720938.pdf 
(5) 参考:英国の航空券税(航空旅客税/25年4月1日から実施料金) ※PJ;プライベートジェット
     ①0~2000マイル(EU内など) E席2,500円/PE・B・F席2,700円/PJ15,000円
     ②2000~5500マイル(米国など)E席17,000円/PE・B・F席37,000円/PJ112,000円
     ③5500マイル以上(日本など) E席18,000円/PE・B・F席43,000円/PJ117,000円
(6)【財務省】グローバルヘルス戦略フォローアップ/パンデミックPPRに関する最近の取組
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/global_health/dai10/siryou1-2.pdf

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