22/08/2026
このたび、メータオ・クリニックが第13回沖縄平和賞を受賞されたことを、長年その活動を支援してきた者として心より嬉しく思います。困難な状況の中で、国境や民族を越えて人々の命と尊厳を守り続けてきたシンシア・マウン医師と現場スタッフに敬意を払い、日本各地でささえてきた支援の会の会員の皆様とともにこの受賞を平和という点で噛みしめたいとおもっています。
沖縄県は、「人権尊重と共生の精神」を基礎に、世界と交流し、ともに支え合う平和な社会を目指しています。さらに「おきなわ多文化共生アクションプラン」を策定し、国籍や文化的背景の違いを越えて、誰もが地域社会の一員として共に暮らす社会づくりを進めていると認識しています。
私は、この「多文化共生」の理念は、沖縄という地域の中だけにとどまるものではないと考えています。今日、世界の人々の暮らしは国境を越えてつながっていると考えます。難民や移民の問題も、紛争や政治的不安定が起きている地域だけの問題ではありません。たとえ遠く離れて暮らしていても、故郷を追われ、医療や教育を十分に受けられず、生命や尊厳を脅かされている人々がいることを、私たちは日々の暮らしの中で認識し続けられればと思います。
「近くにいる異文化の人や、遠い異国でおきていることを、遠い存在にしないこと」。それが多文化共生を地域から世界へ広げ、平和をつくる第一歩ではないでしょうか。平和とは、単に自分の住むところに戦争がない状態とはいえないのではないでしょうか。国籍、民族、文化の違いを越えて一人ひとりの生命と尊厳が守られ、困難な状況にある人々を取り残さないこと。そして異なる環境に生きる人々の存在を認め、その困難に関心を持ち続けることが、共生と平和につながると考えます。
メータオ・クリニックは、タイ・ミャンマー国境で、単に医療を提供するだけでなく民族宗教を問わず人権を尊重した保健医療教育支援を長年実践してきました。今回の受賞が、沖縄から国境を越えて、多様な人々が互いを認め、尊重し、支え合う輪を広げ、世界の平和について考える新たな契機となることを願っています。
メータオ・クリニック支援の会
代表理事/琉球大学医学部教授 小林潤
https://www.pref.okinawa.jp/heiwakichi/jinken/1008269/1008311/1008322/1039793.html?fbclid=IwRlRTSAT1KpZwZG9mBWZkaWQWUM7a6OlSqcZncY1OjbsZ6cpdczbQCmV4dG4DYWVtAjExAHNydGMGYXBwX2lkCjY2Mjg1NjgzNzkAAR7zpvGYRAvUKeKOrn0rjGrOwADWqd5-ocQcwrcMRbbd4_JIRxQnogOrsEtZUA_aem_S8ZgUCrJzQ-07vg-AJyfCA
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