09/10/2026
【現地・輪島から】輪島塗の食器洗浄からつぎの形へ
「この輪島の食器すごいね、昭和2年。昭和10年....なかなか見ないよ」
そう話してくれたのは、被災し捨てられそうになった輪島の食器をレスキューし、「能登の食や伝統を未来へつなぐプロジェクト(RESCUE&REBORN)」をされている、輪島キリモトの桐本さんです。
PBVが輪島キリモトに輪島塗の食器をお渡しにいったきっかけは、解体するお宅から出てきた食器をお預かりしたことでした。
「解体する家から出したけれど、保管する場所がなく、手放すのもすごく悩ましい。誰か使ってくれる方はいないか?」
というご相談から始まりました。
お預かりしたものの、伝統ある輪島塗をどのように扱えばよいかわからず、私たちはまず、埃を被っていた食器をきれいにしてからお渡ししようと考えました。洗い方を調べ、輪島で出会った職人さんにも改めて教えていただきながら、洗浄作業をスタートしました。
お預かりした食器は、4〜5段の木箱に入った9セット。朱色の漆器がお膳やおひつとセットになって納められていました。 輪島で活動する中で、輪島塗が地域のみなさんの生活にどれほど深く溶け込んでいるかを、いつも身近に感じていました。日常の風景として見てきたその大切な輪島塗の食器を、実際に自分たちの手でこれほど多く扱うのは、初めてのことでした。
この大切な食器の洗浄作業には、ボランティアとして関わってくれた学生団体「TSUNAG」の皆さんも力を貸してくれました。コツコツと9セットすべての洗浄を終えた頃、「では、このきれいに洗った食器をどうする?」という次の課題に向き合うことになります。
【2つの循環・レスキューした食器の未来】
輪島(能登)では2024年以降、保管場所がない、引き継ぎ手がいないといった理由から、代々大切にされてきた漆器を手放さざるを得ない状況や、捨てられてしまうケースが多く発生していました。
そんな「もったいない」状況から輪島塗りを救出・再生させようと活動されているのが「輪島キリモト」さんです。
桐本さんは「のとサポ」さんとの出会いをきっかけに、輪島キリモトとしてできることとして「REBORN(再生)」を提案。使い方の形を変えたり整えたりしながら、より多くの人に届く仕組みをつくられていました。それが、RESCUE&REBORN「能登の食や伝統を未来へつなぐプロジェクト」です。
そこで私たちは、洗浄を一緒に行った学生団体TSUNAGのメンバーと共に、きれいになった9セットの食器を輪島キリモトさんのもとへ直接お持ちしました。
桐本さんは、活動を始めたきっかけや震災後バックアップしてくれた方々のこと、輪島塗の歴史、そしてお預かりした食器の未来についてお話ししてくださいました。また、このプロジェクトにある「2つの循環」についても教えていただきました。
1つ目は、震災や豪雨で工房が被災し、仕事を失いかけた輪島塗の職人さんたちに仕事を提供すること。
2つ目は、再生した食器の売り上げの一部を、災害支援に取り組む団体へ寄付すること。
自分たちが預かった輪島塗の食器を通して、輪島の文化を深く知る貴重なきっかけをいただきました。
これからも輪島の歴史や文化に触れながら、現地での活動を継続していきます。皆様もぜひ輪島の事を知って、現地へ遊びにきてください!
▼輪島キリモトさんのサイト
http://kirimoto.net/
▼のとサポ
https://notosupport.sakura.ne.jp/
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