28/07/2026
【イラン映画「ホームワーク」より】
こんにちは、KnKのシミズです。
イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の映画「ホームワーク」。監督が自身の子どもの宿題を手伝ったとき親の負担が大きいことに矛盾を感じ、小学校の児童に宿題についてインタビューをしていくというドキュメンタリー。
子どもたちにとっても宿題は大変で親に手伝ってもらいますが、親は仕事で忙しかったり、そもそも字が読めない親もいて、じっくりと手伝ってもらえる環境の子は多くありません。
シミズの子どもが小学校の頃、学年が上がるにつれ、宿題を見てあげる時間が減っていきました。宿題を見てあげるのもなかなかの労力が必要で、シミズの忍耐が持たなかったというのが正直なところです。おかげで、中三の現在、受験に向けて苦労をさせてしまっており、映画を見ながら反省しました…。
映画では、成績が悪いとベルトで叩かれてお仕置きされる子が多いですが、子どもたちは「自分が悪いのだからお父さんは悪くない」と考えているようです。驚くことに、自分に子どもができても「お父さんは正しいことをしているから、自分もきっと叩くと思う」と答える子もいました。
興味深いのは、成績が良いと「ご褒美」がもらえるか、という質問に対して、ほとんどの子どもが「ご褒美」という言葉の意味も理解していないことでした。
30年前の映画なので、現在のイランでは状況は違うと思いますが、「宿題」というテーマから(当時の)イランの教育制度や家庭環境を浮き彫りにする監督の手腕はすごいものがあります。
KnKの事業国でも地方では「女の子は早く結婚して幸せになるべき」という古い慣習があり、家事手伝いを優先して進学をあきらめる少女たちが多くいます。もちろん、親は娘の幸せを第一に考えており、それも正解の一つかもしれません。
でも、全ての子どもたちには、自分で自分の将来を考える自由や選択肢を持っていてほしいです。
※写真はKnK活動地の子どもたちのノート