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二十四節気茶席【処暑~The limit of heat Tea 】  ー蓮華と共に二十四節気の「処暑」は、夏の暑さが落ち着き始める節目です。まだまだ陽射しは強くても、朝夕の風にふと涼しさを感じたり、空の色が少し高く見えたりする頃です。残暑...
23/08/2026

二十四節気茶席【処暑~The limit of heat Tea 】  ー蓮華と共に

二十四節気の「処暑」は、夏の暑さが落ち着き始める節目です。
まだまだ陽射しは強くても、朝夕の風にふと涼しさを感じたり、空の色が少し高く見えたりする頃です。
残暑厳しい昨今、季節は気づかぬうちに静かに次へと歩みを進め涼しくなる事を願いながら、夏の象徴の「蓮華」と共に身体の熱を下げる効果のあると言われる中国緑茶「龍井茶」の新茶にて茶席を設けました。

龍井茶の非常にすっきりとしていて渋みが少なく、なめらかな味わいと若草を思わせる香りに涼を感じます。
凛とした蕾と、花を終えた蓮の実。その傍らには、涼やかな茶のひとときにて、もうすぐ訪れるであろう季節の移ろいを心の中でひっそりと待ち受けます。
(茶席 舞田綾子さん)

#中国茶文化協会 #二十四節気茶席 #龍井 #茶縁

🍃【茶詩詞話〜17話 別れのあとに残る 茶の余韻】 避暑白雲鄉,茶甘齒頰香。 海城悲暮角,煙樹淡斜陽。 ――南宋・白玉蟾『送郭進之』白雲のたなびく仙郷で、暑さを避ける。口にした茶は甘く、その香りが歯にも頬にも、口の中いっぱいに満ちている。海...
15/08/2026

🍃【茶詩詞話〜17話 別れのあとに残る 茶の余韻】

 避暑白雲鄉,茶甘齒頰香。
 海城悲暮角,煙樹淡斜陽。
 ――南宋・白玉蟾『送郭進之』

白雲のたなびく仙郷で、暑さを避ける。
口にした茶は甘く、その香りが歯にも頬にも、口の中いっぱいに満ちている。

海辺の町には夕暮れを告げる角笛がもの悲しく響き、もやに包まれた木々は、傾く夕陽の光の中へ淡く溶けてゆく。

涼しげな二十字の五言絶句ですが、題には「送」の一字。

これは避暑だけを詠んだのではなく、友人を見送る詩です。

「白雲鄉」は、白雲に包まれた郷の情景に、『荘子』の「白雲に乗り、帝郷に至る」という仙境の響きが重なります。

前半には涼気と茶の甘い香り、後半には角笛と薄れてゆく夕景。

私はここに、残るものと、去るものの対照を読みます。

「茶甘」は茶の甘み、「齒頰香」は飲んだあとも歯や頬のあたりに満ちる香り。

現代の言葉なら回甘や口中香を思わせますが、同じ意味と決めつけず、一口ごとの感覚を味わいたいところです。

仙境の涼しさから、別れを急かす現世の音へ。

その落差のあいだに、口の中の甘い香りだけが残ります。

現代の夏なら、冷蔵庫でゆっくり淹れる「水出し」も一つの避暑。

一口飲んだらすぐ次を注がず、三十秒ほど待ってみてください。

舌に残る甘さ、頬の潤い、鼻へ戻る香り。

八百年前の詩人が書きとめたのも、この数十秒でした。

暑さを避けて、おいしいお茶の余韻とともに、涼しい時間を分かち合いましょう。

(文・写真:林華泰茶荘・華泰茶荘 五代目/NPO法人中国茶文化協会・中華茶協会 理事長 林 聖泰)

▶ 水出しの淹れ方
https://www.chinatea.co.jp/chatea-blog-20260707/

▶ 10/25 楽茶塾「烏龍茶、三つの進化」
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▶ 8月15 日まで早割♪ WEB茶文化講座『ChaTea五代目 中国茶旅探検記』全3回セット https://www.chinatea.co.jp/shop/products/detail/3427

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【二十四節気茶席 立秋~The first day of autum Tea 】暦の上では秋が始まりました〜と言われましても、私たちの生活している現代では暑さがまだまだ続いておりますので、秋を実感をするのはもう少し先のような気がしますそして...
07/08/2026

【二十四節気茶席 立秋~The first day of autum Tea 】暦の上では秋が始まりました〜と言われましても、私たちの生活している現代では暑さがまだまだ続いておりますので、秋を実感をするのはもう少し先のような気がします

そして立秋が暑さのピークであるとされ、翌日からの暑さは残暑と表現されます 暑中お見舞いから残暑お見舞いに心遣いがかわっていきますね

日本には四季がありますので、頭の片隅にこれから秋に向かい季節がかわっていくのね!ということを残しておくと、季節の変化を感じていくことができていくと思います

さて今回のお茶は台灣花蓮瑞穗の蜜香紅茶を淹れました
大葉烏龍品種の茶樹にウンカが噛んだことにより独特の甘味がある紅茶に仕上がっています
お茶菓子は台湾の花生酥(ファーシェンスー)を合わせてみました

皆様もお茶とお菓子の優しい甘さで心をそっと癒してあげてみてはいかがでしょうか(茶席 林寛子さん)
#中国茶文化協会
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#立秋
#中国茶

【JCCA1日評茶シリーズ🌱〜祁門紅茶の飲み比べ】紅茶で有名な安徽省祁門県では、安茶と呼ばれる緊圧黒茶も作っています。笹の葉に包んだ茶を竹籠に入れた、特徴的な見た目。産量はプーアル茶の1/300ほど。この5月に産地を訪問し入手した、同じ茶廠...
01/08/2026

【JCCA1日評茶シリーズ🌱〜
祁門紅茶の飲み比べ】
紅茶で有名な安徽省祁門県では、安茶と呼ばれる緊圧黒茶も作っています。笹の葉に包んだ茶を竹籠に入れた、特徴的な見た目。産量はプーアル茶の1/300ほど。
この5月に産地を訪問し入手した、同じ茶廠・等級(DB34/T 1841規定二等級目の貢尖)の年違い(2025と2017)を比較します。 

GB/T 23776緊圧茶の方法、茶水比1:50、1度目2分2度目5分の二度出し。
水色はどちらも透き通った橙色、2017の方がやや濃い。

2025微かなほうじ香に清涼感味の後にほんの僅か収斂
2017森林香に深い滋味が滑らかに喉を通る

現時点でも十分ですが、茶廠曰く、11年経つと美味しくなるとのこと。更なる変化が楽しみです。(評茶 萩野谷紀一さん)

#中国茶文化協会

#評茶
#祁門紅茶

【二十四節気茶席 大暑~ Great Heat Tea】 蝉がいっそう賑やかに鳴き、一年で最も暑くなると言われる頃です。涼をとる為に海や山へ出かけ子供と一緒に水辺に立ち、何かいないかと水中を覗き込んだことを懐かしく思い出し、茶席はそんな“水...
23/07/2026

【二十四節気茶席 大暑~ Great Heat Tea】 蝉がいっそう賑やかに鳴き、一年で最も暑くなると言われる頃です。
涼をとる為に海や山へ出かけ子供と一緒に水辺に立ち、何かいないかと水中を覗き込んだことを懐かしく思い出し、茶席はそんな“水中”を表現しています。

茶葉は安徽省の黄茶霍山黄芽で、まろやかな悶黄の香りと、身体に沁み入るようなやさしい味わいが、身体の力をフッっと緩めてくれます。ガラスの蓋碗から見える茶葉もとても美しく水中で揺らめく藻のようで、ずっと見ていても飽きません。

お茶請けにゴーヤのゼリーを作りました。苦味は杏のシロップ煮と白玉団子が和らげてくれます。
暑い夏は身体を休めるのも養生の一つです。
皆様もお茶と共にゆったりとした時間をお過ごしください。
(茶席 内堀治子さん)

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【茶詩詞話〜第16話】新しい火で 新茶を試みる 一杯の茶に宿る「超然」休對故人思故國、且將新火試新茶。詩酒趁年華。  ――宋・蘇軾『望江南・超然臺作』心が沈んだ日は、まず湯を沸かす。千年前の宋に、そう自分へ言い聞かせた人がいました。旧友を前...
15/07/2026

【茶詩詞話〜第16話】
新しい火で 新茶を試みる
一杯の茶に宿る「超然」

休對故人思故國、且將新火試新茶。詩酒趁年華。  
――宋・蘇軾『望江南・超然臺作』

心が沈んだ日は、まず湯を沸かす。

千年前の宋に、そう自分へ言い聞かせた人がいました。

旧友を前に、いつまでも故郷を思い嘆くのはよそう。
新しく起こした火で湯を沸かし、今年の新茶を味わおう。
詩も酒も、この春の佳き時を逃さずに――。

北宋の文人・蘇軾が、山東の密州に赴任していた頃、城北の「超然台」で詠んだ詞です。

冒頭は「春未老」――春はまだ老いてはいない。

細い風に柳が揺れ、堀には春の水、城には花が満ち、煙る雨が家々を包む。

華やかさと静けさが重なる、みずみずしい春景色です。

ところが寒食節の後、酒から醒めた蘇軾の胸に、故郷への思いがこみ上げます。

そこで彼は、自分にこう言い聞かせました。

「故人・故國」の〈故〉から、「新火・新茶」の〈新〉へ。

過去を忘れるのではありません。

火を起こし、湯を沸かし、目の前の一杯を味わう。

その所作が、遠くへ傾いた心を、そっと「今」へ戻してくれるのです。

「超然」とは、世から逃げることではなく、置かれた場所の中に楽しみを見いだすこと。

新しい火で新茶を試す一服には、蘇軾のその生き方が表れています。

この「新茶」の産地や銘柄は、詞から特定できません。

それでも、その年初めての香りと味に向き合う喜びは、千年を越えて伝わってきます。

心が過去の後悔や、先の心配に引かれる日は、誰にでもあります。

そんなときは、茶葉を量り、湯を沸かし、立ちのぼる香りを聞いてみてください。

寂しさは、すぐには消せません。

けれど、新しい火はいつでも起こせます。

一杯の茶が、私たちを静かに「今」へ連れ戻してくれますように。
(写真・文章 NPO中国茶文化協会 理事長/林華泰茶行・日本華泰茶荘 五代目店主 林聖泰)

▶【ChaTea五代目 中国茶旅探検記】@WEBライブ茶文化講座
第1回「シルクロードの茶・歴史・異文化の物語〜西安から敦煌の茶旅行紀行」

https://www.chinatea.co.jp/shop/products/detail/3424

▶note【ChaTea五代目の茶論】

https://note.com/chatea5

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二十四節気茶席【小暑 ~ Small Heat Tea】今年の小暑は七夕と重なりました。小雨がぱらつく曇り空ではありますが、天の川に思いを馳せながら小暑の茶席を。今回は先日の Chinese Tea Festa で使用した『青縁』茶席をもと...
07/07/2026

二十四節気茶席【小暑 ~ Small Heat Tea】今年の小暑は七夕と重なりました。
小雨がぱらつく曇り空ではありますが、天の川に思いを馳せながら小暑の茶席を。

今回は先日の Chinese Tea Festa で使用した『青縁』茶席をもとに、季節の茶菓子を添えて七夕らしい趣を加えてみました。

ちょうど苔が青々とむす頃。透明な茶盤には苔を敷き詰め、波千鳥の帯、ターコイズブルーから藍色へと移ろう敷物で、涼やかな夏の景色を表現しました。

茶葉は台湾・台東産の嫣紅(えんこう)。暖冬により芽吹いた新芽にウンカが飛来したことで生まれた、自然が育んだ蜜香烏龍茶です。蜂蜜を思わせる甘い香りに、果実味とほのかな酸味が重なり、夏に心地よく寄り添う味わいです。

茶菓子は天の川を短冊に見立てた羊羹と、七夕をイメージした薯蕷饅頭を合わせて家族や友人と楽しみます。
体調を崩しやすい時期ですので、どうぞ皆様ご自愛ください。(茶席 清上綾子さん)
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【JCCA1日評茶シリーズ🌱〜祁門紅茶の飲み比べ】中国紅茶を代表する安徽省の紅茶、祁門紅茶の二つのタイプをテイスティングしました。祁門紅茶には伝統的な「祁門工夫紅茶」の他に「祁紅香螺」や「祁紅毛峰」など、茶葉の自然の形を生かしながら形を整え...
01/07/2026

【JCCA1日評茶シリーズ🌱〜
祁門紅茶の飲み比べ】
中国紅茶を代表する安徽省の紅茶、祁門紅茶の二つのタイプをテイスティングしました。
祁門紅茶には伝統的な「祁門工夫紅茶」の他に「祁紅香螺」や「祁紅毛峰」など、茶葉の自然の形を生かしながら形を整えた新しいタイプの紅茶があります。
写真左が新しいタイプの「祁門香螺紅茶(祁紅香螺) 」で、写真右が昔から主に輸出を目的として作られる世界に知られた「祁門工夫」です。 3g を、いずれも 5 分間で抽出しました。
『祁門香螺紅茶』
細い茶葉は、くるくると巻いていて、まるで小さな海藻のような姿です。
抽出すると、甘い香りが立ち昇り、ややオレンジがかった紅色が美しく輝いています。
口に含むとほんのり甘く柔らかな味わいです。
茶殻になると、 乾燥茶葉のイメージはすっかり消えて、ダイナミックでしっかりとして、大
きく感じます。
『祁門工夫紅茶』
細かく砕かれている茶葉は、大きさも整い、 形が美しい烏色の外観をしています。金色の産毛も所々に見られます。 抽出すると、透明で鮮やかな、濃い紅色の水色が見られます。かぐわしく甘い香りがいつまでも残ります。 豊かな旨味と、しっかりとした厚みが楽しめます。
茶殻は、わざわざきれいに切りそろえられたかのように見えます。
(評茶 岡田恵さん)
#中国茶文化協会
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二十四節気茶席【夏至~ Summer solstice Tea】夏至は、二十四節気の第10番目にあたる節気で「夏に至る」という意味があります。太陽が最も北に位置し一年で最も昼が長くなる日として知られています。日本では梅雨の季節ですが、北欧で...
21/06/2026

二十四節気茶席【夏至~ Summer solstice Tea】
夏至は、二十四節気の第10番目にあたる節気で「夏に至る」という意味があります。太陽が最も北に位置し一年で最も昼が長くなる日として知られています。
日本では梅雨の季節ですが、北欧では収穫の始まりを意味し太陽の恵みに感謝を捧げる重要な日として「ミッドサマー(夏至祭)」が祝われます。その夏至祭で欠かせないのが自然との調和や夏の美しさを象徴する花冠です。そして夏至祭の夜に7 種類の花を摘んで枕の下に置いて眠ると将来の結婚相手の夢を見るという言い伝えも…。
そこで夏至祭をイメージして飲杯の周りに7種類の花を花冠のように飾り、夏の始まりの日差しと一緒に「台湾有機白茶」を淹れました。甘いベリー系の味わいとすっきりとした爽快感のバランスがいい白茶です。今、北欧では白茶がちょっと人気みたいです。
#夏至
#二十四節気茶席
#中国茶文化協会
#白茶
(茶席 鎌田弘子さん)

🍃【茶詩詞話〜15話一杯の春露、しばし客を留む】一杯春露暫留客,兩腋清風幾欲仙。可但喚回槐國夢,不妨更舉趙州禪。――宋・翁元廣『題臨江茶閣』一杯の茶が、客の足をしばし引き留める。その茶は、春の朝露のように清らかで、口にすれば両脇から清風が生...
15/06/2026

🍃【茶詩詞話〜15話一杯の春露、しばし客を留む】

一杯春露暫留客,兩腋清風幾欲仙。可但喚回槐國夢,不妨更舉趙州禪。
――宋・翁元廣『題臨江茶閣』

一杯の茶が、客の足をしばし引き留める。
その茶は、春の朝露のように清らかで、口にすれば両脇から清風が生じ、まるで仙人になりそうな心地にさせてくれる――。
この四句は、茶を単なる飲み物としてではなく、心を澄ませる「ひととき」として詠んだ名句です。

「兩腋清風」は、唐代の茶人・盧仝の有名な「七碗茶歌」を踏まえた表現です。 良い茶を飲むと、身体が軽くなり、心まで清らかな風に包まれる。まさに茶がもたらす精神的な爽快感を表しています。

また「槐國夢」とは、人生の栄華や名利が一場の夢にすぎないという故事「南柯の夢」に由来します。
茶は、私たちを俗世の迷いや忙しさから静かに目覚めさせてくれるものでもあります。

さらに「趙州禪」は、禅僧・趙州和尚の「喫茶去」を指します。
お茶を飲むという何気ない日常の中に、深い禅の境地がある。
ここに、茶と禅が一つになる「茶禅一味」の世界が見えてきます。

茶席で出される一杯は、ただ喉を潤すものではありません。
人を迎え、心をほどき、夢から覚まし、静かな気づきへ導くもの。
「どうぞ一服、お茶を召し上がってください」
その一言の中には、千年を超える中国茶文化の優しさと深さが込められています。

(写真・文章NPO中国茶文化協会 理事長林華泰茶行・日本華泰茶荘 五代目店主 林聖泰)

▶【ChaTea五代目 中国茶旅探検記】@WEBライブ茶文化講座
第1回【シルクロードの茶・歴史・異文化の物語〜西安から敦煌の茶旅行紀行】
https://www.chinatea.co.jp/shop/products/detail/3424

▶note【ChaTea五代目の茶論】
https://note.com/chatea5

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