27/07/2026
東北お遍路プロジェクトの、最初のころの創生委員を引き受けてくださった結城登美雄先生がお亡くなりになりました。
東北お遍路プロジェクトをずっと応援してくださった結城先生。
フォーラムでも講演をしてくださいました。
講演の終了後に聞いてみました。
「先生。どうして耐用年数が少ない板碑を建てるのですか?石碑なら何年も持つのに。板碑ならすぐに朽ちるから、また建て直さなければならないでしょう」
「そこが板碑の良い所なのです。人間は石碑を建てると安心します。ずっとそこに建っているから。建立した後しばらくは、皆が石碑を見に来ます。
けれど、いつしか忘れれられます。人間は忘れやすい。やがて誰もそこに石碑が建っていることさえ思い出さくなるでしょう」
結城先生はにっこりとほほ笑んだ後でこう続けました。
「板碑はね。数年、または数十年ごとに立て替える必要があります。
その時に板碑に記録されていることをもう一度思い返すのです。」
そうか・・・・・。人間はすぐに忘れるから大事なことは板碑にして、時々建て替えることで、繰り返し思い出す必要があるのか。
石碑の方が、コスパもタイパも良いのに、あえて板碑にして残す。
結城先生に先人の知恵を教えていただきました。
そして石碑や板碑に記録されていることは、過去を記録するだけでなく、未来に向かってもこういうことが起きるから普段から用心しろと教えているのだとも。
「地元学」を提唱して実践したり、「食の文化祭」を始めたり、著書の数も多く、とても大きくて大切な人が亡くなったと心から寂しく思います。
偉い先生なのに、偉ぶらず、小学生のような幼稚な質問しても、わかりやすい言葉で真剣に教えてくださいました。
酒の席での雑談も、雑談の範疇には収まらずにとても勉強になりました。そしてその話が、とても面白かった。楽しかった。
もう結城先生には会えないのかと思うと、ほんとに寂しいです。
結城先生、ありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。
(村上美保子)