16/02/2026
NPO法人 コアネット 関西本部 長期講座
龍谷大学先端理工学部 での講義
2026.1.19 村田製作所執行役員安藤正道氏「イノベーションで日本を変える力」
最初に村田製作所の紹介と安藤氏の経歴について説明があった。村田製作所では事業インキュベーションセンター長として新規事業の開発責任者として活動されている。
村田製作所はチップ積層セラミックコンデンサを始めとした電子部品メーカーで自動車、携帯電話、PC等の重要部品を製造している。
今回の大阪万博ではシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」(宮田裕章)にゴールドパートナーとして協賛した。
同パビリオンで使われた「不思議な石」を講義前に学生に披露された。
安藤氏が学生に伝えたいことの最初に「野心」と「志」の説明があった。野心とは分を超える大きな望み、志とは心がある目的に向かって動く→ 体がある目的に向かって動くこと。分とは力量 力量とは勉強、練習、経験。志は野心があってこそ それは力量に支えられる。野心を持ちそれを成就させるために力量(スキル)が要る。
安藤氏は入社後間もなく一人で携帯電話基地局デバイスの開発を命じられた。全く前例のない初めての試みであったが「何とかやり遂げたい」との熱情だけでこのチャレンジを成功させた。分を超えた試みであったがチャレンジの課程で分(力量)がアップしたのだ。この事業の従事期間は16年に及んでいる。その次に取り組んだのは「圧電性ポリ乳酸商品」でこちらも試行錯誤の連続で圧電フィルムセンサとしてスマートフォンのタッチパネルの押圧検知、SIXPADの健康器具への応用に繋がっている。
現在は糸型センサの開発から圧電PLLA繊維の電気殺菌効果を活用した繊維(PIECLEX)の事業化を進めている。PIECLEXは2027年横浜グリーンエキスポの制服として採用される。これらの開発は社外の人材との交流が不可欠で、「協力者の共栄」を主眼として仲間づくりに励んだ結果である。
最期に学生へのメッセージとして「どうすれば評価されるか」ではなく「どうすれば喜ばれるか」を大切にしてほしい。喜びは分かち合った方が大きい。
「人の美しさは諦めない姿、又笑い声のない所には成功はない」「仕事は苦しいのが当たり前」で締めくくられた。
学生からも熱心な質問が続き講義は終了した。