2016年度【開催趣旨】
南部藩と津軽藩が石高と境界を火種としせめぎあいを重ねていたおよそ200年前。二戸市出身の南部藩士下斗米秀之進将真が江戸に上り修行を重ねる。憂いなすロシアの攻めから国を守るため、罪に問われながらも北方を固めるべく奔走し、名を変えてまでも信じる教えを広め、その後の憂国の士、幕末の志士に影響を与え続けた男、相馬大作。
鍛え上げられた質実剛健の精神をもって、その生涯を北方警備の重要性という大いなる志に掲げるとともに、自らの出自となる南部藩を常に大切に思う姿勢は、現代の地方創生の礎となりえるものです。その意志と誇りを全国へ情報発信し、出身地である二戸市を中心とした近隣町村の地域文化の振興と醸成につなげる。
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2015年
東北の豊かな風土とたくましい気質が育てた特色ある文化は、昨年、官民一体となり興行された「九戸政実市民文士劇『天を衝く』」として、形ある成功を収める
ことができました。
県北地域には住民が一つの文化を創り上げるため、昼夜を問わず手に手を取り合い協力できる土壌があります。九戸政実が生きた戦国時代から、自然厳しいこの地域に脈々と伝わる伝統文化を、暮らしの中で心の豊かさを求めながら、たくましく伝え続けてきた先人の思いを開花させ、県内での文化後進地域と謳われるこの県北地域に、新しく力強い、郷土愛に満ち溢れた舞台芸術を立ち上げていく一歩として、二戸市民文士劇の興行を目的とする「二戸市民文士劇実行委員会」を設立します。県北地域における高齢化、少子化、人口流出などの諸問題が山積するこの時代だからこそ、地域一体となった心の豊かさを醸成し、地方の自立に繋げて行くべく、東北に生きることの意味を発信しながら、文化振興を通じた北東北の再創世の一助となるよう広く活動します。そして、その始めとして、『天を衝く』を今一度再構築し、二戸市だけではない広い意味での『市民』と、土地の言葉や文章で情報を伝えることを担う郷土の『文士』が、互いに参加でき得る環境を創り上げ、郷土愛に満ちた興行を行い、その成功を目指します。
二戸市民文士劇 設立趣意
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2014年
【ひとまち再創世を目指し】
岩手県北部の二戸地域には、戦国時代末期、6万5,000(一説には10万)もの豊臣秀吉の大軍に怯むことなく、僅か5,000の兵で迎え撃った「九戸政実」という武将がいました。天下統一の最後の舞台となった九戸城や己の信念を貫いた九戸政実の姿は、高橋克彦さんの「天を衝く」や、安部龍太郎さんの「冬を待つ城」など、直木賞作家により小説化もされています。一方、小説以外の媒体で取り上げられることは少なく、世間一般の九戸政実に対する認知度は低いのが実情でした。このため、九戸政実の生き様をPRするとともに、当地域の魅力を広く発信することを目的に、行政や民間団体が連携して「九戸政実プロジェクト突撃隊」を今年7月に発足させました。今後は、突撃隊が中心となり、マンガキャラクターの作成、現代の九戸政実コンテストや歴史観光シンポジウムの開催、土産品開発、地元商店街と連携したイベントの開催などに取り組んでいくことを企画しております。プロジェクトは緒についたばかりですが、今後、地域の英雄、九戸政実を通じた様々な取組を展開していくことによって、地域が元気になるよう県としてもプロジェクトを強く推進してまいります。