09/02/2026
2/8(日)に名古屋で愛知環境カウンセラー協会主催、ファラデー勉強会を開催しました。
講師は、長年に渡り下水道建設に携わられ、環境カウンセラー、技術士(CPD認定)(上下水道部門)であり、当協会理事の伊藤昭彦氏です。
テーマ:「下水道事業の課題と脱炭素化~過去・現在・未来」
下水道事業における歴史的変遷、脱炭素社会に向けた技術動向などを伺い、未来の下水道事業の在り方について考えました。
2025年1月に発生した埼玉県八潮市道路陥没事故は、被害者の方はもとより、長期にわたる交通への障害や、120万人に及ぶ市民への影響など、前例のない大惨事となりました。
道路陥没から1年が経過した現在も、付近は悪臭が漂い、通行制限の中、復旧作業が続いています。
下水管が破損した原因の一説には下水道管の腐食と言われていますが、他の要素も重なった複合的な原因のようです。
高度成長期に整備されたインフラである下水道管が老朽化し、その対策が待ったなしであることを認識させられました。
下水道は浸水防除、公衆衛生の向上、公共用水域の水質保全などの役割があります。
近年の気候変動における降雨の極端化により、下水管には設計時の想定を超える雨水量が流入するため、浸水防除のための雨水調整池・ポンプ場などが建設されています。
公衆衛生向上のための下水道施設は老朽化が進行し、事故のリスクが高まっています。
公共用水域の水質保全は、半世紀以上をかけて下水処理場が建設されてきたことにより、公共用水域の水質は向上してきました。
近年はその放流先での水産資源の品質向上を図るため、下水処理場は、栄養塩類の放流濃度を上昇させる季節別運転管理が実施、試行されており、新たな目的に対応しています。
また、下水道事業は脱炭素化に向けた技術革新が求められ、下水汚泥のエネルギー化や省エネの促進が重要な施策として挙げられています。
下水道事業は持続可能な社会に向けた重要なインフラとして進化が期待されています。
しかしながら、人口減少に伴う使用料収入の減少が経営を圧迫しています。
今後、公共サービスとしての認識をさらに高め、国民の理解を得ていくことが必要とされていることなどを学びました。
勉強会には、愛知環境カウンセラー協会の会員以外の方もご参加くださいました。
お陰様で、会場は満席。
参加者の皆様と有意義な学びの場を持つことができました。
【参考情報】
下水道の誕生から現在に至るまでの歴史の動画を、勉強会で視聴しました。大変解りやすく纏められています。
動画「下水道の歴史」(12分)*上から9点目の教材
https://www.jswa.jp/sewage/material/