04/08/2026
長崎市手をつなぐ育成会では情報提供や会員同士の交流、会員のニーズを知る場として会員定例会を毎月開催しています。
7月の定例会は『わが子の意思を尊重していますか?』というテーマで実施しました。始めに不適切な支援を受けたお子さんをお持ちのお母さまがお話しされる動画を観ました。本人の意見を尊重するためには支援者が本人を理解しようという思い、伝え方、意見のくみ取り方が大切だと話されました。
その話を受け、参加された皆さんからは「放デイに迎えに行ったら他害が出たとのことで、押さえつけられていた。他害が出たらアウトだと思ってそこは辞めた」「スタッフの入れ替わりが多く、本人を分かってくれる人がいなくなるのが心配」「事業所の経営母体が大きく、障害の専門知識のない系列職員が来ている印象がある」「放デイ活動中、うちの子が叩かれているのを偶然学校の先生が見かけて教えてもらった。相談支援の方がすぐ対応してくださり事業所に抗議し市にも訴えた」「放デイを利用していたが、小さい子に支援が片寄るのでうちの子は放っておかれることが多く、結局行かなくなって辞めた」「他の子の安全を言われると他害のある子は何も言えない」など、ご自分たちの事業所利用についての体験や感想を話されました。
後半はわが子の意思をどのように尊重しているかについて話し合いました。「受け入れ難い場合は『今度ね』などとかわす」「オウム返しが多いので真意は分かりにくいが一旦は受け入れるようにしている」「高額の物の要求は受け入れない!」「『こっちがいいんじゃない』と誘導してしまう。反省」「欲しいと言えることはすばらしい!だから全てを受け入れている!」「物を欲しがらない子だったが、今は○○が欲しいと言えるようになった」「意思決定させたい!でもオウム返しなので返ってくる答えが正解じゃないこともある」「先生は私(母親)に聞いてくる。先ず本人に聞いて!」などなど、いろんなお話で盛り上がりました。中には「親が寝てから起き出して水遊びやらなんやら好きなことをして回る。もう自分たちは止めることをあきらめて、とにかく家から出て行かないようにカギを何重にもかけて好きにさせている。これって意思を尊重しているって言っていい?」とたいへんな内容をさらっと語られ、驚きながらも愉快な語り口に引き込まれました。また「毎年家族で行っていた福岡の美術館に、今年は一人で挑戦することになった。ところが行く前から数日にわたりおなかの調子が悪くなり、その原因が一人で行く緊張からと思い当り、本人の気持ちをもっとしっかり聞いてあげなかったことを後悔した」というお話もあり、NOと言わないことがYESだと判断する危険性も感じました。意思決定は大切だと分かっていてもそれぞれの場面で許容できるかできないか違ってきます。「それでも私たちは本人が選ぶという機会を与え続け、選択の体験を積み重ねることが大事だね」という結論で締めくくりました。
次回は8月18日(火)、10:00より「高齢の知的障害者の支援について」というテーマで話し合いたいと思います。