03/06/2026
【団体紹介】 誰も取り残さない地域づくり
みなさま、こんにちは!JCIE人の移動チーム広報担当です。
今回は、徳島県を拠点に外国ルーツ住民を包摂した地域づくりに取り組む「みんな・フレンド・とくしま(以下、みんフレ)」と「白鳥の森」のみなさんにお話を伺いました。
📍徳島県の特徴
徳島県では、外国ルーツ住民と日本人住民との接点が比較的少なく、日常生活や家庭内で起きている困り事やトラブルが表面化しにくい状況があります。その結果、支援制度や相談窓口が存在していても、必要な人に届きづらいという課題があります。
📍「みんフレ」と「白鳥の森」について
「みんフレ」は、徳島県を中心に、外国人住民と日本人住民が共に暮らせる地域づくりを目指して活動しています。「白鳥の森」は、DV被害者支援を中心に、ひとりひとりの状況に寄り添う支援活動を行っています。「みんフレ」と「白鳥の森」は、外国籍の方のDV相談をきっかけに連携を始め、さまざまなバックグラウンドの人が地域で共に暮らせるように、制度だけでは届きにくいニーズにも寄り添う活動をしています。
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🎤まずは、それぞれの団体の設立背景と、「みんフレ」と「白鳥の森」が協力して活動するようになった経緯を教えてください。
👥みんフレ:私たちは、12月10日の「世界人権デー」に合わせて、2024年12月10日に団体を設立しました。みんフレのメンバーは、外国人支援に関わる仕事や、在留資格手続きをする行政書士、ソーシャルワーカーなど、仕事を通して外国ルーツの人と接する機会のある人が集まっています。
徳島では人口減少や高齢化が特に進んでいます。持続可能な地域社会を考えたときに、地域のあり方をアップデートしていく必要があるのではないか、その中でも「多様性」がキーワードになると感じていました。
外国ルーツ住民と日本人住民が共に暮らせる地域社会をつくりたいという気持ちから活動を始めました。
👥白鳥の森:白鳥の森は、もともと代表者が行政職員として、配偶者暴力相談支援センターを四国で初めて立ち上げて運営していたことが始まりです。公的制度を超えた、もっと自由な形で支援をしたいという思いから、2020年に民間団体として、「白鳥の森」をスタートさせました。
👥「みんフレ」と「白鳥の森」は、外国籍の方のDV相談がきっかけで一緒に活動を始めました。国籍や性別で人をカテゴライズするのではなく、その人がどんな状況にあるのか、その人が何を大事にしているのか、に焦点を当てながら、文化や言葉の違いを超えた一人一人に寄り添う支援のスタイルに共感し、活動が始まりました。
外国ルーツ住民も、地域住民の一人として、日本人住民と同じように必要な支援があります。
公的な制度もありますが、そこだけでは掬いきれないニーズや、繋がれない人が非常に多いと思います。そういうニーズに応えるべく、民間で、人々に近いところで、一人一人に寄り添う活動をしたいです。
🎤徳島県内でも、特定の地域に限定して活動しているわけではないのですね。
👥みんフレ:徳島で活動するにしても、他の地域とのつながりや意見交換は不可欠だと感じています。
徳島県内だけでも、地域によって状況やニーズはかなり違います。今は、外国人住民のエスニックコミュニティや個人とのつながりを少しずつ広げている段階で、そこから情報を得たり、必要な支援先に繋いでもらったりしています。地域の日本語教室や国際交流協会など、すでに地域で活動している方々との関係づくりも大事にしています。
ただ、「持続可能な地域」というゴールを考えると、高齢化、子ども支援、認知症など、地域にはさまざまな課題があるので、分野を限定せず、地域を良くしたいと思っている色々な人たちと協力していきたいと思っています。
🎤つながりを広げるために、実際にどんな活動をされていますか?
👥みんフレ:メンバーのひとりが、毎週日曜日に国際交流協会が開催している日本語教室に通っています。すでに外国人支援を行っている団体はたくさんありますが、その支援が本当に必要な人に届いているのかという問題意識がありました。相談したくても、時間や場所が合わないこともありますし、そもそも窓口に行くこと自体のハードルが高い場合もあります。だからこそ、相談ができるような信頼関係をつくることが大事だと思っています。こちらから地域に入っていき、つながりをつくることを大事にしたいと思っています。
ただ、現在みんフレは3人で活動していて、それぞれ仕事もあるので、徳島全域で活動するには限界があります。だからこそ、すでに地域で活動している人たちと繋がることを大切にしています。支援する側同士が繋がることで、柔軟に助け合える環境にもつながると思っています。
徳島市内に、地域のコミュニティづくりの仕組みとして、「みんなの図書室」という仕組みがあるのですが、その図書館の中にある「図書ボックス」をみんフレが借り始めました。その図書ボックスを拠点に、人が集まれる場づくりを進めていきたいと考えていて、将来的には、徳島市外の地域とも連携しながら、外国人住民と日本人住民が自然につながれる活動を広げていきたいです。
🎤多様な世代やバックグラウンドの人と協力しあうには、それをまとめる難しさもありそうです。
👥みんフレ:最初は「受け入れてもらいにくいのでは」と感じる場面もありますが、きっかけ次第で関係は変わると思っています。大事なのは、もともと徳島にいる方々を尊重することだと思っています。地域のみんなで一緒にやっていく、という姿勢を大事にしています。
例えば、地域の野球クラブに入って、野球に興味がある外国ルーツの子がいるというと、野球を教えてくれるし、そこから自然と交流が生まれます。日常の中で、自然につながりができることを大事にしています。
👥白鳥の森:私たちも、とりあえず受け入れてみる、まずやってみる、という姿勢を大切にしています。実際にやってみると、意外と大丈夫なことも多いと気づきました。人をカテゴリーで判断して、これはできないと決めつけるのではなく、その人に合わせて考えることを心がけています。
🎤これからの展望について教えてください。
👥誰でも変化には不安がありますし、これまで積み上げてきたものが変わるのは怖いことでもあります。でも、その成功体験で停滞するのではなくて、「良い変化」をずっと重ねていけるような社会を推進する団体になりたいと思っています。
徳島では、東京などと比べると外国ルーツの人はまだ少なくて、特別な存在と見られることもあります。だからこそ、色々な年代や背景を持つ人たちが出会える場をつくりたいです。知らなかったことを知るきっかけや、好奇心を潰さない場になれたらと思っています。
活動を通して、私たち自身が元気をもらうことも多いです。だからこそ、この活動をこれからも続けて、少しずつ広げていきたいと思っています。
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〈インタビューを通じて感じたこと〉
まず受け入れてみる、まずは自分たちから動いてみる、という姿勢が印象的でした。外国ルーツ支援という枠組みに閉じるのではなく、高齢化やDV被害者支援など、さまざまな課題と繋げながら、「地域で一緒に暮らす」という視点を大切にしていることが伝わってきました。
それぞれの状況や何を大事にしているかを丁寧に見つめようとしている活動の仕方も印象的でした。日常の中でできる自然なつながりを大切にしながら、また、他地域とのつながりづくりや、地域で活動する人たちとの連携からも、「自分たちから地域を変えていきたい」という前向きなエネルギーが伝わってきました。私自身も、新しい人や環境に出会ったとき、もっと柔軟に相手を知ろうとする気持ちや、そこから何かを学ぼうとする姿勢を大事にしたいと改めて感じました。これからの活動の広がりがとても楽しみです。
#徳島 #多文化共生 #みんフレ #外国ルーツ