18/10/2026
2026年9月28日、乙訓支部9月度例会を長岡京市中央生涯学習センターにて開催しました。報告者に向陽社会保険労務士法人代表社員の楠本健吾さんを迎え、「何を大切にするかが経営を左右する」をテーマにご報告いただきました。
楠本さんは、ご自身のこれまでを振り返り、若い頃の「認められたい」「先生と呼ばれたい」という思いや、社労士として仕事をする中での失敗、同友会での学びを通して、「経営者とは何か」「理念とは何か」を考え続けてきた歩みを率直に語られました。「認められたい」という承認欲求から、「自分は何のために仕事をするのか」へと価値観そのものが変化していったといいます。
特に印象的だったのは、社員の定着に悩んだ経験です。「社員はパートナー」と言いながら、実際には社員を仕事をするための存在として見ていたのではないか。さらに、お客様により良いサービスを提供したいという思いが、結果として社員への過度な負担となり、ミスやクレームにつながってしまった経験から、自分の経営を見つめ直されました。
そして、お客様との契約を守るのか、社員を守るのかという経営判断を迫られたとき、楠本さんが選んだのは「社員を守る」ことでした。それは、理念が単なる「きれいな言葉」ではなく、迷ったときに立ち返り、決断するための経営の軸となった瞬間でもありました。楠本さんの理念も、「自分たちが何をするか」から「誰のために、何を実現するのか」へと変化しています。
グループ討論では「あなたが大切にする価値観は何ですか」をテーマに、それぞれが自社の経営や日々の判断の軸について意見を交わしました。
何を大切にするのか。その価値観が経営理念となり、日々の判断となり、会社の未来をつくっていく。自社の経営の軸を改めて問い直す例会となりました。
カノン音楽院 山岡紀美子