被災地NGO恊働センター

被災地NGO恊働センター 阪神・淡路大震災以来、様々な国内の災害救援活動をしているNGOです。海?

【主な活動】
・アドボカシー
・国内災害の被災地の復興支援(ボランティア派遣、アドボカシーなど)
・防災・減災のための情報発信(「寺子屋セミナー」開催)
・被災者の生きがい・仕事づくり「まけないぞう」事業(被災者のつくるタオル製品の販売)
・その他、防災・減災に関する取り組み
*防災・減災についての講演・研修プログラムについてのメニューは下記をご覧ください。
http://ngo-kyodo.org/wp-content/themes/www2014wp/images/contents/bosaiprogram.pdf

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.158やさしや足湯隊レポート No.33今回は2026年5月2日(土)から5月5日(火)の4日間、ボランティア8名で活動しました。足湯は中島町の仮設住宅、じんのびマルシェ(じんのび広場...
09/06/2026

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.158

やさしや足湯隊レポート No.33

今回は2026年5月2日(土)から5月5日(火)の4日間、ボランティア8名で活動しました。足湯は中島町の仮設住宅、じんのびマルシェ(じんのび広場で毎月開催され)、珠洲市の三崎町の仮設住宅にて行いました。三崎町ではたこ焼きパーティーも開催し、地元の若い世代やお子さんたちとも楽しく交流する時間となりました!

今回の「つぶやき」です。
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*仮設住宅の暮らし
帰る家がなくなったのは寂しい。畑が近くにないとね。車がないからなかなか大変。(80代女性)

自分とお母さんとお父さんと仮設住宅で住んでいるけど洗面所とトイレとお風呂が同じ場所にあるから、私がお風呂の後に着替えている時に、お父さんがトイレに行きたかったりしたら、移動しないといけないから大変。あと、狭い。(30代女性)

*若い世代と街づくり
若い世代がいないから負担が残ってる世代にかかりすぎる…頑張って地元に残ろうとしてるのに、 しんどい。復興住宅でも自分が自治会長とかになるのかな。最近吐き気と頭痛がして体調が良くなかった。 この仮設住宅の環境やと思う。(40代男性)

*ボランティア
今年入ってから初めての外部から来た人たちのイベントだよ。
だからこうやって集まるのを皆んな楽しみにしてた。 また来てね。(70代男性)

〈ボランティアさん感想(一部抜粋)〉
*自分は耳が遠いと話し、日中は仮設で独りでいて、しゃべる相手がいない、食べることしかすることがない、どんどんボケていくのよねと話された。別れ際、何度も何度も「 ありがとうね」と言ってくれ、小さいつぶらな瞳が涙ぐんでいたように見えた。今思い返し、彼女の人生と今を想像するだけでもとても心が苦しく悲しく思う。だから、また能登に行って会いたいし、少しでもそばにいて話をしたいと思う。(守愛美さん)

*今は仮設から復興公営住宅へ移るフェーズへと変わり、特に高齢者の悩みが人それぞれではあるものの、日本で高齢になったときに震災にあうということがあまりにも厳しい現実が立ちはだかるということを再認識させられました。半壊だったのに、公費解体で迫られ壊して更地になり「ちょっと帰ってくるねと言える家がなくなってしまった」とさみしそうな高齢女性のお話を聞くと、「戻る場所」があるということの保障がどれほど心の安心をもたらすかということも考えさせられました。(斉藤容子さん)

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仮設住宅の暮らしが2年以上続いている今、生活に「慣れた」と話されていても、実際はその環境が少しずつ身体と心に影響し、体調を崩されている方々が多くいます。また、復興住宅へと住まいが変わるなかで、「取り残されている」と感じる方々、不安を共有される方々もいました。私たちボランティアそれぞれがその声一つ一つをどう受け止め、出会った方に向き合うのかを問いかけられています。

(島村)

*私たちの活動は、日本財団、共同募金、住友ゴムから助成を頂き活動しています。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
・郵便振替口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO協働センター
・銀行振込 ゆうちょ銀行一一九支店 口座番号NO.0068556 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島」と記入して下さい。

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.157「この声は、誰に届くのか」令和6年(2024年)能登半島地震から2年半。表向きには落ち着きを取り戻したように見える能登だが、被災地の現実は静かに、見えにくく、そして確実に悪化して...
05/06/2026

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.157

「この声は、誰に届くのか」

令和6年(2024年)能登半島地震から2年半。表向きには落ち着きを取り戻したよ
うに見える能登だが、被災地の現実は静かに、見えにくく、そして確実に悪化してい
る。七尾市では、仮設住宅の次の住まいとなる復興住宅の申込みは、去年の12月にす
でに締め切られた。しかし、希望する地域に住めない、ペットが不可、高齢者が生活
圏を離れざるを得ない、仲の良かった人と離れ離れになるなど、制度と現実のズレが
深刻化している。住民の「心の復興」と制度が進める「現実の復興」の間にも、大き
な隔たりが生まれている。

今回、被災地NGO恊働センターから応援要請を受けて能登に訪れた。私は、中島
第一団地仮設住宅の集会所で、よく将棋やオセロが好きな住民の方々と時間を過ごし
ている。その中のお一人であるAさんは、いつも仮設住宅の中で仲良くされていたB
さんが体調を崩され、付きっきりで病院までの送迎や、食事の準備から調理までしてい
たという。そのため、しばらく将棋を指す気力もなかったという。10日ぶりに盤を挟
んだその日は、大きな声を上げて笑いながら、駒を進めた。しかし、その笑顔の裏側
には深刻な現実があった。睡眠薬を飲んでも1時間ほどしか眠れない。足はむくみ、
CPAPをつけなければ無呼吸になってしまう。体を横にして寝ることができず、仮設住
宅の狭さが体調悪化に拍車をかけていた。

お宅にあがらせてもらい、お茶を飲みながら話すうちに、次々と課題が浮かび上が
ってきた。体調を心配すると、Aさんは笑いながらも「心配せんでも、いつかみんな
死ぬから」そして口々に「疲れた」と漏らした。
さらに話題は、復興住宅へ移る際の話になった。仮設住宅の備品であるIHもカーテ
ンも次の住まいには持っていけず、壊れている箇所があれば弁償しなければならな
い。わざわざチェックしに来る人もいるという。「被災者を馬鹿にしとるんか」Aさん
は強い憤りをにじませたが、その表情にはあきらめの色も混じっていたように感じ
た。

能登の各市町村で方法や制度は異なるが、共通しているのは、一人ひとりの状況が
まったく違うにもかかわらず、「平等」という名のもとに一列に並べようとする仕組み
である。公平・平等は本来、人を守るための原則のはずである。だが時にそれは、弱
い立場の人をさらに追い詰める「悪魔」にもなる。行政が個別対応に限界を抱えるの
は理解できる。だからこそ、一人ひとりの声を聴き、寄り添い、隙間を埋める存在で
あるボランティアの役割が、いままさに問われている。
Aさんは最後に、私にこう言った。「この頭はなんのためにあるんや。フィリピンか
ミャンマーか知らんけど、能登も大変やぞ」
何のための仕組みなのか。誰のための復興なのか。平等とは一体何なのか。
私は返答に詰まり、胸の奥に重いモヤモヤだけが残った。「頑張ってくれよ」と言われ
ても、「はい、頑張ります」とも言えない。何を、どのように頑張れば、この人は救わ
れるのか。分からなかった。

「俺らが言うより、あんたが言わないと、変わらない。市に行っても、上司に確認し
てきます。それは、できません。この繰り返しや」
私は、このAさんの声を聞いた以上、聞いただけにすることは、無視であったり、
見て見ぬふりをしたりすることと同じだ。
足湯ボランティアでも、様々なお話「つぶやき」を耳にする。そのどれもがすぐに
解決できないものばかりだ。だから、聞くだけでも吐いてもらうだけでも、その人の
心が楽になると思い込むようにしていた。それは、支援者として自分が楽になるため
の解釈だったのかもしれない。もちろん、聞いてくれただけで、楽になる人もいる
が、今回の場合は「結果を待っているよ」と言われた。この住民さんが待っている
「結果」とは、なになのか?精一杯頑張って市を説得するように掛け合いましたが、
だめでした。そのような過程の報告ではないと思う。
一人ひとりの「声」を大事にすることに、代弁することに、改めて責任と重圧を痛
感した。まだ何も動けていないのに、すでにモヤモヤとした無力感が押し寄せてく
る。こうして、このようなことを綴っていること自体、情けなくも感じる。CODEの
職員として4年目を迎えるが、阪神・淡路大震災から恊働センターとCODEが大切に
してきたことの意味、その難しさに、私はまだスタートラインにも立てていないのか
もしれない。

ちなみに、ここまで読んでしまった方々は、もう「見て見ぬふり」はできないと思
う。 支援は一人ではできないし、変えることも一人ではできない。 だから、読んでく
ださったあなたも、すでに私が勝手ながら巻き込んだ。半分冗談ですが、Aさんの言
葉を聞いた以上読んだ以上、一緒に悩みながら、できることを探していけたら心強
い。 (山村太一)

*私たちの活動は、日本財団、共同募金、住友ゴムから助成を頂き活動しています。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
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・郵便振替口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO協働センター
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*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島」と記入して下さい。

先日、東京に拠点を置き、能登を応援する人たち「のと部」の取材を受けました。よかったらご覧ください。
04/06/2026

先日、東京に拠点を置き、能登を応援する人たち「のと部」の取材を受けました。よかったらご覧ください。

執筆・撮影:米津いつか(アートコーディネーター) 編集:川村庸子(編集者) なぜ七尾に向かったのか 能登半島地震の被災地として広く知られたのは、甚大な被害が報じられた珠洲市や輪島市などの奥能登地域。一方、...

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.156やさしや足湯隊レポート No.32  第40次足湯隊の活動報告です。今回は2026年4月24日(金)から4月27日(月)の4日間活動しました。活動初日に訪れたのは、輪島市の先端に...
02/06/2026

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.156

やさしや足湯隊レポート No.32
 
 第40次足湯隊の活動報告です。今回は2026年4月24日(金)から4月27日(月)の4日間活動しました。活動初日に訪れたのは、輪島市の先端にある西保地区の上大沢町と大沢町です。海が目の前に広がり、山々が連なるこの地域は水害で大きな被害を受けました。足湯隊が向かう道中も土砂が流入したままの場所や、ガードレールや車線がなくなっている場所も未だあります。

 集落を訪れると、仮設住宅から畑や草刈りをしに通われている方や、家に戻り、住み始められた方にも出会いました。仮設から通う漁師のKさんは船が土砂で流され、現在は小さな船で漁に出られています。「道きれいになったやろ!」という言葉に「帰る道がなかった頃からすれば、帰る道があることの喜びなんだ」(ボランティア感想、紺屋仁志さん)と実感させられました。
 
 その日の午後は西保地区の方々が多く暮らされている仮設住宅で足湯を行いました。卓球を一緒に楽しみつつ、「海人さんとして、ワカメ採りを15才から70才までしてました。一回潜ると約1分潜り2時間経つと止めないといけないのが能登のルールです。」「海好き?海も山も好きなんよ。ワカメは四月が一番おいしいんよ!」と、集落にあった暮らしのことを教えてくれました。
 
 翌日は「2026年中島牡蠣フェスタ」での足湯ブースです。牡蠣フェスタが行われるのは7年ぶりだそうで、足湯に来られたMさんは「前は商店街にお店もたくさんあって、そこから小さな店がブースを出してたんだよ」と話されます。仮設住宅から歩いてイベントに来られる方々もいました。この日初めて足湯を受けられたWさんは「足湯はする人とされる人のエネルギーの交換ですね!」と二度訪れてくれました。
 
 Wさんの足湯をされた永田さんは足湯のケアについて、「自分でも体をほぐすことはできるが、他者に触れてもらうことで『エネルギーの交換』のようなものがあり、癒やされる 」こと、仮設住宅で足湯を受けながら自身の病歴や体調について語り始める方々も見られ、「長い避難生活の中で当たり前になっていた不調に改めて気づき、必要なケアへつながる契機になっている 」(ボランティア感想、永田真子さん)と感想を述べられました。
 
 「エネルギーの交換」となる足湯は、ボランティアにとっても被災した方々と共にある関係を築くきっかけとなっています。そして、地域に帰ることが難しい現状があるなかで、「つぶやき」から彼・彼女達の暮らしの営みを聴き、記憶を共有していくことも私たちにできることの一つではないでしょうか。            

(島村)

写真はこちらから
https://ngo-kyodo.com/blog02/article/index.php?entry_id=10737

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ご参加お待ちしています!
29/05/2026

ご参加お待ちしています!

【本日開催!】第10回「つぶやき」を考える会

能登半島で活動している「やさしや足湯隊」は、月に1回足湯の「つぶやき」を考える会を行っています。足湯に参加したボランティアさんの報告を元に「つぶやき」一つ一つを見つめ、改めて能登半島地震や災害のことについて話し合っています。

今回は第10回「つぶやき」を考える会のお知らせです!
第40次足湯(4/24-27)に参加してくださった西岡さんの活動報告の後に、感想や意見の共有をします。
輪島市上大沢や大沢の集落で暮らす方々のお話や、仮設住宅・牡蠣祭りのイベントで行われた足湯の「つぶやき」をぜひ聴きにいらしてください!

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日時:5月29日(金)19:00-20:00 (オンライン)

参加申し込み
https://forms.gle/zQv2cBR73A6nAbHo8

先日、COMING KOBE26に一緒に能登から参加してくださったSALONの白藤拓郎さんからのメッセージを紹介いたします。PORTRAIT IN DAYS [COMING KOBEで 感じた、“支える”という文化]深夜バスで神戸へ向かった...
21/05/2026

先日、COMING KOBE26に一緒に能登から参加してくださったSALONの白藤拓郎さんからのメッセージを紹介いたします。

PORTRAIT IN DAYS
[COMING KOBEで 感じた、“支える”という文化]

深夜バスで神戸へ向かった。
5月23日と24日に予定しているALGOでの企画展準備がかなり押していたので、正直かなり迷っていた。 体力的にもスケジュール的にも余裕がある状況ではなかった。 それでも結果的には、今回COMING KOBEに参加して本当に良かったと思っている。

今回の参加は、いつもお世話になっている被災地NGO恊働センターのご縁からだった。 megurumeguruとして物販で参加させてもらい、ブースでは能登の物産も販売していた。 中島菜を使った商品や輪島塗のお箸、公費解体された古民家からレスキューされた輪島塗の器など、震災後の能登から繋がってきたものたちが並んでいた。

COMING KOBEは、阪神・淡路大震災の復興支援と「恩返し」をテーマに続いてきた、神戸を代表する入場無料のチャリティーロックフェスだ。
音楽イベントではあるのだけど、単なる娯楽イベントとは少し空気が違っていた。
会場全体に、「支える」という意思のようなものが流れている。
出演者、スタッフ、来場者と役割が分かれているというより、そこにいる人達みんなが少しずつ“支える側”に回っているような感覚があった。

会場には「減災ヴィレッジ」というエリアがあり、防災や減災について考える展示や活動も行われていた。 被災地NGO協働センターのブースもその中にあり、自分達もその一角に混ぜてもらっていた。

フェスというと、どうしても消費的なイベントを想像してしまう。 音楽を楽しみ、お金を使い、盛り上がって終わる。 もちろんそれもひとつの形だと思う。
でもCOMING KOBEには、人の善意やボランティアの熱量によって成立している独特の空気があった。「参加する」というより、「関わる」という感覚に近い。
ものを売りに行ったというより、人と人との関係性の中に少しだけ混ざらせてもらった。 そんな感覚の一日だった。

COMING KOBEの会場である メリケンパーク も印象的だった。
神戸駅から港に向かって歩いていく途中には、屋根付きの商店街が続いていて、その中に古着屋や小さな個人店が自然に混ざっている。 神戸という街には観光地としての印象もあるのだけど、実際に歩いてみると、どこか生活の延長のような空気が残っていた。
神戸は古くから港町として海外文化を受け入れてきた街でもある。

異国文化と日本の感覚が自然に混ざり合っていて、その独特な空気感が街全体に漂っていた。
特に印象に残ったのは、古い建築の使い方だった。

会場の近くには、東京の銀座通りのようにハイブランドが並ぶエリアもあるのだけど、その多くが歴史を感じる建築の中に入っている。 新しい巨大な商業施設を次々につくるというより、古い建物を活かしながら街を更新しているように視えた。
古いものを壊して新しくするのではなく、時間の蓄積ごと引き継いでいく。

その感覚は、自分が服をつくる時に考えていることとも少し重なって視えた。
ヴィンテージの服を再構成する時も、単純に“新しくする”ことを目指しているわけではない。 布に残っている時間や痕跡をどう活かすかを考えている。
街にも、そういう編集のような感覚があるのかもしれないと思った。

当日は天気も良く、海沿いの風が本当に気持ちよかった。
港と音楽フェスの相性はやはり特別で、歩いているだけで不思議な開放感がある。
歩きながら、どこか七尾の 能登食祭市場 をもっと大きくして都市化したような感覚があるなと思っていた。 海が近く、人が集まり、観光と生活が混ざり合っている。
ただ神戸には、その上に海外文化と都市性が重なっていて、それが独特の景色をつくっていた。
人はかなり多いはずなのに、不思議とそこまで混雑しているようにも感じなかった。 街として色々なことが整理され、積み重ねられてきた歴史があるからなのかもしれない。

今回COMING KOBEに参加して改めて感じたのは、このフェスは単なる音楽イベントではなく、「人と人との関係性」で成り立っている場所なのだということだった。
出演者やスタッフ、ボランティア、来場者がきれいに分かれているわけではない。 それぞれが少しずつ支える側に回っている。 その空気が会場全体に流れていた。

それは、能登半島地震以降、自分が日々感じていることとも重なっていた。
結局のところ、困難な状況の中で最後に大切になってくるのは、人と人とのつながりなのだと思う。
物資や制度ももちろん必要だ。 でもそれ以上に、「あの人がいるから行ってみよう」とか、「誰かが関わっているから続いている」という関係性が、場所や文化を支えている。
だからこそ、COMING KOBEのような場にmegurumeguruとして参加できたことには、大きな意味があった気がしている。

正直、こういう規模感や熱量を、そのまま今の能登に持ってくるのは簡単ではない。
場所の問題、交通の問題、人の流れ、運営の体力。 色々な条件が揃わないと成立しないことを今回かなり実感した。
でも、だからこそ今は、すでにこうした文化が根付いている場所にmegurumeguruとして参加していくことが大切なのかもしれないと思った。
外に出て、人とつながり、関係性を少しずつ増やしていく。
その積み重ねが、いつか能登で何かをつくる時の土台になる気がしている。

能登半島地震から2年が経つ。
石川県外では、少しずつ震災の記憶が遠くなっていることを、最近は色々な場所で感じていた。

でも今回、神戸ではそれをあまり感じなかった。
今も神戸に拠点を置く 被災地NGO恊働センター の熱量は変わらず、継続して能登を支援してくれている。

きっとCOMING KOBEのような場所が、そういう記憶や感覚を街の中に残しているのだと思う。

阪神・淡路大震災で支えられた人達が、「恩返し」という形で今度は自分達が支える側に回っている。

その感覚は、東日本大震災を経験した宮城や福島から来てくれるボランティアの方々からも感じることがある。
自分達が受けた恩を、別の誰かへ返していく。
きっとそういう感覚が、場所や文化を長く支えていくのだと思う。
自分もそれを忘れずにいたい。

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.155 以前NO152でご紹介した復興住宅関連のニュースで、ペットやコミュニティに配慮した住宅についての要望書を住民さんと一緒に本日5月7日七尾市に提出してきました。 家族同様のペット...
13/05/2026

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.155

 以前NO152でご紹介した復興住宅関連のニュースで、ペットやコミュニティに配慮した住宅についての要望書を住民さんと一緒に本日5月7日七尾市に提出してきました。

 家族同様のペットがいることで、復興住宅の申し込みを断られ、再建の目途を失った世帯もあります。「歳も歳だし銀行だって金も貸してくれない、家を建てると言っても資材の高騰や材料が入って来ず、家なんて建てられない。子どもは盆や正月には帰ってこなくとも、祭りだけには帰ってくるから、中島を離れたくない。」と話しています。飼い猫をなでながら笑顔で「最初は嫌やったけれど、いまではご飯もあげてかわいいしなぁ」とご主人にまとわりつく猫ちゃん。

 環境省が作成する「人とペットの災害対策ガイドライン」においても、復興住宅に移行する際のペットの飼養の可否について、応急仮設住宅でのペットの飼養と同様に配慮することと示されています。七尾市やその他の自治体でも既存のコミュニティに配慮した柔軟な対応をお願いしたいです。

一方で、昔から住み慣れた地域を離れたくないと訴える住民さん。「ここにおれば知った人もいるし、買い物も自転車で行くことができる。遠い復興住宅になれば、車はないし、移動が大変でタクシーなど使うとお金もかかる。もう80歳を過ぎて残り少ない人生、5分でも10分でも長くここにいさせてください」と切実に訴えられました。

被災地では、避難所→仮設→復興住宅という単線型の復興が毎回のように繰り返され、被災者にとってはコミュニティや仕事、孤立死などさまざまな問題が出てきます。他方、仮設や被災前に形成されたコミュニティに配慮したグループでの応募可能とする自治体もあります。そもそも31年前の阪神・淡路大震災で、当NGOも関わった『市民がつくる「復興計画」の策定でも、前述の「避難所→仮設→復興住宅という単線型の住まいの復興政策」に対して、「多様な選択肢を設けるべきだ」と提案しました。

自治体にとっても長期的な再建に向けて、苦渋の決断が迫られますが、いま一度住民の想いに寄り添った計画を再考しててもらえればと思います。

(増島智子)

~関連掲載記事~

◆「ペット可住宅、整備検討 七尾市、方針一転 仮設住民ら 署名活動、要望書 」 2026年5月8日毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20260508/ddl/k17/040/116000c

◆「被災者の生活再建にペットは不要か 能登の復興住宅、入居「不可」に」
2026年5月7日朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASV5722FCV57PTIL00CM.html?ptoken=01KR0XGH19YHSNGRKSQ64ZDPHF



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5/10 (日)に日本最大のチャリティフェス “COMING KOBE”が行われます!恊働センターとCODEは「減災ビレッジ」にて能登半島地震やミャンマー・タイ地震、トルコ・シリア地震に関するブースを出展予定なので、ぜひ遊びに来てください😊...
07/05/2026

5/10 (日)に日本最大のチャリティフェス “COMING KOBE”が行われます!
恊働センターとCODEは「減災ビレッジ」にて能登半島地震やミャンマー・タイ地震、トルコ・シリア地震に関するブースを出展予定なので、ぜひ遊びに来てください😊

COMING KOBE は音楽を通じて、阪神・淡路大震災の記憶の継承や防災・減災つなげていくための取り組みです。様々なアーティストの方々が出演され、無料で参加できるのでぜひぜひ!

以下詳細です👀

COMING KOBE25 ~カミングコウベ 阪神淡路大震災から30年。神戸からの恩返し!

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.154 能登半島では、すっかり春らしくなり桜のつぎに新緑が眩しい季節になりました。被災地では、更地が広がる一方で嬉しいニュースもあります。震災から私たちがお世話になっている七尾市中島町...
06/05/2026

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.154

 能登半島では、すっかり春らしくなり桜のつぎに新緑が眩しい季節になりました。被災地では、更地が広がる一方で嬉しいニュースもあります。

震災から私たちがお世話になっている七尾市中島町小牧の住民さん「宮本水産」のカキ小屋がコンテナハウスで再開を果たしました。この2年間、ボランティアのみなさんが関わってくれたお陰です。加工場も店舗もコンクリートの床にあちこちひび割れて、2007年の地震の時も被害を受け、今回はそれ以上に大きな被害を受け、どうしていいかわからない状況の中で、少しずつ復旧していきました。地震から2年たった年末に「この2年間は必死で、片付けに追われ、やっと少し前を向いて歩けるようになった」とSさんが話していたのが印象的でした。

 最近は牡蠣も温暖化の影響で生育が悪く、出荷時期も短くなっているそうです。美味しいカキが食べれるように、私たちも温暖化を食い止める努力をしないといけません。桜の咲く時期は産卵を前に身がプックリしてとても甘くてミルキーになります。ぜひ能登の「桜牡蠣」をご賞味ください。



 また、輪島市では地震と水害の2重の被害を受けたお食事処「やぶ新橋」さんが、苦難を乗り越えて再びオープンしました。水害のお手伝いは泥と油を掃除するのにとても時間がかかりました。窓にこびりついた油、隙間に入った泥の除去は気の遠くなる作業でした。箱庭の石を一つ一つ洗い流し、壁をはがし、季節は秋から冬、そして夏、春とめぐり一年が過ぎました。途中、お母さんが急逝するというとても悲しい出来事もありました。お母さんは「やはり仕事をしているのが一番いいです」と最後に言葉を交わしました。お店のオープンを一番心待ちにしていたのかもしれません。そんな辛い出来事を乗り越え、お母さんの一周忌にお店の再開にこぎつけることができ、きっと天国で喜んでいることでしょう。

 お店に入るとギャラリーを観てほしいと言われ、案内されると、地震と水害で被害を受けた時、復旧からボランティアが関わってきた写真が展示されていました。

 お店の隅々にそれぞれのボランティアが関わった足跡を思い出し、込み上げるものがありました。



「やっぱり人は一人では生きていけない」と阪神・淡路大震災で聞いた住民さんの言葉。どんなに辛く悲しいできごとも、こうして支え合いの輪があれば人は立って歩いて行けるという姿を間近で拝見し、私たちもたくさんの元気を勇気を頂きました。これからも、能登でみなさんと一緒に歩んでいきたいと思います。

 宮本水産のカキ小屋は土日のみの営業です。やぶ新橋さんもGW中は昼間のみの営業、GW明けの5月12日から通常営業となるようです。両店舗とも営業時間を確認の上ご来店ください!(増島智子)

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「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.150やさしや足湯隊レポートNo.29 第37次足湯隊の活動報告です。今回は2025年12月12日(金)から12月15日(月)の4日間、スタッフ4名ボランティア8名で活動しました。13...
02/02/2026

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.150

やさしや足湯隊レポートNo.29

 第37次足湯隊の活動報告です。今回は2025年12月12日(金)から12月15日(月)の4日間、スタッフ4名ボランティア8名で活動しました。13日は午前中に輪島市の金蔵集会所、もとやスーパー、午後に町野町第一団地仮設住宅で足湯をさせていただきました。
14日は午前中に輪島市の宅田第一団地仮設住宅、七尾市の中島町第一団地仮設住宅、午後に穴水町の白山団地仮設住宅で足湯をさせていただきました。

 また、宅田仮設と白山団地仮設では足湯と並行でクリスマスカードづくりも行いました。これは月に1度開催している「つぶやきを考える会」にて、「子供や孫が遠くにいるため、会えなくて寂しい」というつぶやきや孤独な暮らしがある現状に着目、「会えなくてもつながる手段として手紙はどうか」という提案で実施するになりました。材料費は「つぶやきを考える会」に参加してくれているMBSラジオ「ネットワーク1.17」の西村愛さんからご寄付いただきました。ありがとうございます!

 カードづくりでは、色々な材料を使ってオリジナリティあふれるカードを作成、俳句を詠む方や年賀状を作る方も!その後は お互いに見せ合ったり、褒め合ったりと温かい時間となりました。「可愛いのができたから、家に飾る!」と言ってくれた方や、作ったポンポンを集会所に飾ってくれる方も。今回は手紙のやりとりまでは至りませんでしたが、皆で作った作品があの時間の思い出となり、住民さんと私たちボランティアをつなげてくれると思います。

 足湯で聴こえてきた「つぶやき」と参加したボランティアの感想の一部を紹介します。

◎つぶやき

「今の暮らし」
・普段車ないからねぇ、どこも行けん。〇月〇日に解体したから、そのときは送ってもらって見に行ったんよ。ひとりよ。ここに居る人は独り身の人も多いよ。家にいると気が滅入る。ここでこうやって集まれるのがいいね。(80代女性)

・子どもらでの合宿とかあってもいかせたくない。地震が起きてからは怖くて、雨とか雪も怖い。小学校までのバスも正直乗せたくないけど、しょうがないから乗せてる。(30代女性)

「これから」
・まだ誰にも言ってないけど、ここ離れて○○町行くつもりなんや。孫のこと考えたらここにずっとおってもね・・・。(中略)他の人のこと考えると、自分だけ浮かれとるようで、まだ誰にも言えんのや。(80代女性)

・解体は終わりました。もう家を建てる年でもないし元気はないから公営住宅待ちね。2.3年先なのかしら。(80代女性)

「文化」
・能登の人は祭りに命かけとるわ。外出とっても祭りになったらみんな帰ってくるわ。うちらはキリコが当たり前やと思っとる。祭り終わったらまた来年の祭り頑張ろうと思うんやわ。(30代男性)

◎ボランティアの感想
・仮設団地で感じたのは、地域の人々の結びつきが強く、皆さん仲が良いことだった。祭りなどの地域に根付いた文化が人々の結びつきを強くしたのだろう。「この辺はお金いらんよ。近所の人が野菜やら持ってきてくれるから」と。そのような周りの人を気遣う温かい文化もある。「ありがとう。今日はゆっくり眠れるわ。」と言って笑顔になってくれたことがとても嬉しかった。写真ではじっくり話をする様子や、心温まる素敵な俳句を手にするおばあちゃんとスタッフの笑顔いっぱいの表情や、みんなで楽しそうにクリスマスカードを作る姿が見られ、とても温かい気持ちになった。

・時が経つことによって、ほかの地域に住む人からは復興したという考えに反して、今も復旧がままならず、少子高齢化と人々の意識からボランティア不足に陥ってしまうという負の循環を垣間見た。能登から出るという選択をすることも、これからの人生を考えると妥当だと言えてしまうかもしれないが、それでも残ることを希望する人たちが存在することもまた事実である。そうした人たちにとって、これからの住まいや生活など心配することは多岐にわたるが、改善されにくい現状とのギャップに苛まれている。

(学生スタッフ 安福)

*私たちの活動は、日本財団、共同募金、住友ゴムから助成を頂き活動しています。
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