26/04/2026
谷戸の自然だより(2026年の3月から4月の気象と自然の様子)
今年も4月から急に温かくなり、7~10日ほど季節が早く進行しています。4月半ばにはツツジや八重桜が咲き始め、春から初夏になりました。 ●3月から4月の谷戸でよかったこと心配なこと よかったこと ニリンソウ 谷戸の乾燥が解消しつつあります。3月後半から雨天の日が増えました。今では貴重になった、ニリンソウが増えてきました。昔は谷戸にたくさんあった野草のようですが、乱獲されたのか鎌倉ではほとんど見られません。一昨年、谷戸の奥で、ササの間にニリンソウがわずかに生き残っているのを発見。周辺のササを刈ると、少しずつ株が大きく育ってきました。 心配なこと トウダイグサ 雨が降り、田んぼに水が入りましたが、谷戸の奥の湿地では乾燥が解消しません。地下水位が下がっているためでしょうか。そのため、ヒキガエルの産卵場所に水がたまらず、今年はヒキガエルの産卵が見られませんでした。アカガエルの産卵が昨年に続き、100個で少なめでした。畑の土手に生えるトウダイグサという野草がほとんどなくなってしまいました。近年減少傾向が続いていましたが、今年は数株しか見つかりませんでした。原因は不明です。 ●谷戸の林 40年前と今 その3 シロダモ 40年前は、雑木林を放任することで、大昔の林(原生林常緑樹の大木の林)に戻っていくという学説が流行していました。しかし、実際には、倒木やがけ崩れが起きて、山が荒れています。また、雑木林のクヌギやコナラ、ヤマザクラの間から、シロダモなどの常緑樹や、イヌシデなど雑木林の木ではない落葉樹が生えてきました。谷戸には雑木林のような落葉樹が多い林がありますが、昔ながらの雑木林とは異なる、新たな雑木林?ができつつあるのです。40年前はあまり重視されなかった現象です。20年前に実施した イヌシデ 鎌倉市の調査では、新たな雑木林?に関して、専門家も評価できないという結論になりました。「まるで、ぐちゃぐちゃの林でよく分からない」と言われたことを思い出します。今年から市内の広町緑地で、専門家を招いて、もう一度、荒廃した鎌倉の里山を評価し直そうという試みが始まります。さらに、利用されなくなった竹林が暴れはじめ、雑木林を圧迫してきました。それではと竹林を切っても、そこに生えてくるのは、雑草扱いされている落葉樹ばかりで、クヌギやヤマザクラは生えてきません。苗木を植えて、一から雑木林を作り直すという発想も必要かもしれません。
今年も4月から急に温かくなり、7~10日ほど季節が早く進行しています。4月半ばにはツツジや八重桜が咲き始め、…