20/08/2026
イゴール・マレニッチ国際470協会会長の取り組み
国際470協会のイゴール・マレニッチ(Igor Marenic)会長は、2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得し、世界選手権で2度優勝した実績を持つ470級の元トップセーラーです。
現在は会長として、470級を取り巻く課題の解決に心血を注いでいます。
マレニッチ会長が今、何よりリーダーシップを発揮して取り組んでいるのが、五輪種目として470級を存続させることです。近年の五輪は観客へのアピールを重視する傾向が強く、海を競技場とするセーリングは天候や自然に左右される要素が多く、その点で大きなハンディを抱えています。国際オリンピック委員会(IOC)は五輪競技を適宜見直しており、セーリング自体がIOCからの圧力にさらされています。それを受け、セーリングの国際統括団体であるワールドセーリング(WS)も、五輪種目の見直しを進めています。
2024年パリ五輪では混合470級日本代表の岡田奎樹/吉岡美帆が、日本セーリング界にとって3つ目メダルとなる、銀メダルをつかんだのは記憶に新しいところです。2年後の2028年ロサンゼルス五輪のセーリング種目として、既に混合470級を含む10種目の実施が確定していますが、2032年ブリスベン五輪での実施種目については、WSが見直しを進めています。
マレニッチ会長「470級だけでなく、カイトボード種目と2人乗りマルチハル種目も見直しの対象になっています。WSでは、種目を検討するイベント委員会(the events committee) と用具委員会(the equipment committee)が作業グループを構成。評議委員会に提案し、今年11月に中国で開かれる年次総会で投票にかけられる予定です。」
今大会にはアフリカからアンゴラが参加していますが、これは参加国数を増やそうとするマレニッチ会長の努力の賜物です。今大会は、470級の五輪種目が混合になって以降、28カ国・74艇と最大の国数・艇数 が参加する大会となりました。
マレニッチ会長「今回招待したのはアンゴラだけではなく、他にも数カ国あります。ただ招待するだけでなく海上レッスンと座学によるクリニックを開催し、大成功を収めました。こうした国々が参加できるように支援することは、470級が世界中に普及していることを示すために大切な活動です。参加国数が増えることは、五輪種目として存続するために重要なのです。」
さらに国際470協会では、環境問題を担当するサステナビリティマネジャーの役割を新設し、ギリシャの女子選手を任命しました。これもマレニッチ会長の発案によるものです。
マレニッチ会長「サステナビリティはWSが真剣に受け止めている重要なテーマで、私自身も重視しています。」
さらにもう1点、マレニッチ会長はメディアを通しての露出強化にも注力しています。
国際470協会は、メディアマネジャーに有能な人材を新たに起用しました。今大会では、ライブ感あふれる映像を制作・配信し、世界中の人々がレース観戦を体験できるように工夫が施されました
マレニッチ会長「私が会長になってすぐに考えたのは470級をもっと対外的にアピールしていく 必要があるということです。WSが今後重視していく柱の一つに、『若者への訴求力』があります。優れたメディア発信によって、470級が若いチームにとっても非常に適した魅力的なクラスであることを示すことができると思っています。」
マレニッチ会長は次々と新たなアイデアや施策 を推進し、470級を五輪種目として盛り上げるとともに、セーリング界全体の発展のために全力を尽くしています。
470 Olympic Sailing
江の島ヨットハーバー(湘南港) / Enoshima Yacht Harbor(指定管理リビエラリゾート)
#セーリング
#470級世界選手権