24/10/2026
2026年10月21日の経営者モーニングセミナーは、法人レクチャラー、熊本県倫理法人会の小佐井憲彦・会長((株)First 代表取締役)が、「倫理経営23年で学んだ事」をテーマに講話を行いました。波乱万丈の人生で、何度も危機を乗り越えられた倫理体験に感動しました。失敗談を率直に披露された笑顔に、強い信念を感じました。以下は抜粋です。
・私は倫理法人会に入会して24年目になるが、その間にいろいろなことが起きた。そうした中で、倫理の教えが私にどう関わっていたのかということをお話ししたい。
・私は昭和38年生まれの62歳。現在は、株式会社ファーストという生命保険・損害保険の代理店を経営している。九州産業大学を卒業して株式会社寿屋に就職。しかし、同じ作業の繰り返し、仕事にやりがいを見いだせなかった。福岡店から宮崎県の新しい店舗に転勤になり、妻と知り合った。当時仕事はあまり好きではなかったが妻と巡り合い、今ではとても感謝している。
・寿屋を4年間で退職してやりがいを求め、外資系の生命保険会社に入社した。そこは完全歩合制。1年目は知合いを中心に必死で営業活動を行った。2年目は全く行先がなくなった。当時はまだ景気の良い時代であったので会社関係を中心にテレアポで営業展開を図るが、全くうまくいかず、罵声を浴びる事もあり、心が折れてしまった。
・次に、お医者さんのマーケットをやり始めた。当時医師会の名簿を見て、月曜日に20通のDMを出し、木曜日にアポイントの電話をした。1年くらい、一件もアポイントが取れなかった。あきらめずにやり続けた結果、ある病院長の奥様にアポイントがとれた。それで当時のマネージャーに相談をしたら、「先生方だったら1億円の保障で、毎月60万の商品を勧めなさい」と。そのまま話した。
・「こちらの保険でいかがでしょうか?」と話したら、奥様は、しばらく考え「半分から始めようか」と言われた。毎月30万の保険を契約。初めて高額の契約を預かり、今までもらった事のない収入を得る事ができた。それからずっとお医者さんのマーケットだけでやってきた。その後、収入が増え続けた。収入が増えるのと同時に家庭を顧みず、毎晩飲みに出かけるようになる。自分の行いの悪さで家庭環境も悪い方へ。しかし、仕事は絶好調であった。
・ところが、体調が悪くなり、病院に行ったら車椅子に乗せられた。体の中の脾臓で血液を止める際の血小板を壊した。それから1ヶ月間ずつ3回入院した。『万人幸福の栞(しおり)』の第7条「疾病信号」:「心の不自然なひがみ、ゆがみは家庭の不和からくる。」と書かれている。それで<ああそうなのだ>と気づかされた。その後徐々に反省しながら、今ではこの教えをきちんと守って年齢も重ね、夫婦2人で仲良く暮らしている。
・「夫婦対鏡」(第5条)すべてが、夫婦の心の一致しているかいないか、にかかっているのである。
・倫理法人会に入ったきっかけは、歯科医の角岡先生に出会い、仕事で自宅に保険の話をしに行ったら、倫理法人会を紹介され、すぐに入会した。その後、今と同じように保険業界がいろいろな動きがあって、会社に不安を感じていた。15年勤めた外資系の生命保険会社を辞めた。
・個人事業主として独立、それから法人化した。当時、実績を残し、多くのお客様もできた。そういう自信とプライドもあり、代理店を出した。でもなかなかそんな簡単にはいかない。それで10年経った頃に、<このままの状態では倒産するかもしれない>とまた不安を感じるようになった。社員が10名くらいになった時、組織拡大に奔走するがうまくいかず、将来に不安を感じていた。
・そんな時に他県の保険代理店から「合併して、社長になってくれ」という話がきた。合併すれば25名くらいの代理店になる。いよいよ合併を決断しようとする時に、妻に相談した。「社長が二人いても絶対うまくいかんと思うよ」と言われたが、焦っていた私は合併した。
・合併して最初は良かったが、だんだん歪みが出てきた。どっちが良いとか悪いとかいうわけではないが、私と社長の意見が合わなくなってきた。1年ほど経った時に合併の解消を申し出た所、大トラブルとなった。
・ここにまたしおりが出てくる。「苦難福門」(第2条);「苦難は、生活の不自然さ・心の歪みが映った危険信号である」。私は、心が歪んでしまっている。生活はそのまま不自然だった。ただ、《ここに幸福に入る門がある》と書いてある。自分に与えられたものだった。これをうまく乗り越えれば、もっと大きな幸せがあるかもしれないと思って、そのことに臨んだ。
・「運命自招」(第3条);「運命を切り開くは己である、境遇を作るもまた自分である、己が一切である」とあるが、私は向こうの社長のせいにしていた。おれは悪くない。<自分が悪い>とは一切思ったことがなかった。しかし、栞には「己が一切である」、<自分のせい>ということだった。
・本当にこれ以上ないほど追い込まれた。お金がなくなったので自殺しようと思っていた。保険はいっぱい入っていたので、一時そうするしかないと思ったが、踏みとどまった。「捨我得全」(第12条)プライドも捨てた。一からもう1回やり直そうと思った。「まことに思いもよらぬ好結果が、突如として現れる」。それでなんとか大窮地を乗り越えることができた。
・万人幸福の栞は、人間の取扱説明書のようなもの。これはあなた自身の取扱書です。これ一冊ですべてのことを解決する。私は倫理法人会に入会したからこそ今の自分があると思っている。だから私は倫理が大好きです。今まで倫理法人会にお世話になったので、恩返しをしようと思っている。ご清聴ありがとうございました。