10/06/2026
常識崩壊。高級ワインのブドウ畑がスカスカに?
「ワイン用のブドウは、あえて木をギチギチに密集させて植え、水分や栄養を奪い合わせて“苦しめる”ほど、1粒に旨味が凝縮して美味しくなる」
ワインを少し勉強したことがある方なら、一度は聞いたことがある説明ですよね。
イタリアだけでなく、フランスのブルゴーニュなど、世界の最高峰のワイン産地がこぞって取り入れてきた手法です。
なのですが、最近はそうでもない、という説があるんです。
ブドウ畑を「ゆったり(低密度)」に植え替えようするワイナリーも出てきています。
理由は、【地球温暖化】です。
昔のヨーロッパは今より涼しかったため、ブドウを限界まで完熟させるために、密集させて互いを刺激し合う必要がありました。しかし今や、温暖化のせいで、そんなことをしなくてもブドウは勝手に熟しすぎてしまう時代になってしまったのです。
さらに、近年のヨーロッパを襲う深刻な水不足のなかで木を密集させると、水分が全く足りずに畑全体が全滅してしまうという、新たなリスクも浮き彫りになりました。
10年間に及ぶ現地の研究データと、プロによるブラインドテイスティングの結果、
「木の間隔を広げて、のびのび育てても、ワインの美味しさは全く落ちない。むしろ環境にも優しく、ブドウも健康に育つ」ということが証明された、というのです。
※ブルゴーニュの生産者連盟会長(ティエボー・フーバー氏)らが専門機関で発表
むしろ、間隔をあけることで、ブドウ畑の管理費(人件費やトラクターの燃料など)を大幅に削減できる。
さらに、木の間隔が広いほうが水分を奪い合わないため、近年の深刻な「干ばつ(水不足)」にも畑が耐えられるようになり、環境負荷(CO2排出など)も減らせる、とも言われています。
もちろん、いろいろな考え方があるので、全てのワイン生産者が一斉に切り替わるということではありません。フランスでの研究結果ですので、イタリアでは異なる点もあるでしょう。なんと言っても、ブドウ畑は簡単に植え替えできるものでもありません。
ですが、昨日までの常識が明日の常識とは限らない、常に新しい情報を取り入れる姿勢、大切だなと改めて思いました。
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