13/08/2025
敗戦から80年。今年は、「8月ジャーナリズム」もとりわけ力が入っている。戦争の記憶が遠ざかり、戦争や徴兵制を軽い口調で論ずる政治家が増えていることへの危機感からか。今、初めて明らかになること、今しか伝えられないと経験を初めて言葉に出す人々。被害だけでなく、加害の歴史についても報道される。
満蒙開拓団。どうしてこれについて、戦後ほとんど顧みられなかったのか。国策という名のもとに、政府が奨励して、人々を満州に送り、地方自治体には補助金が与えられる。ソ連の参戦とともに、開拓団の人々は着の身着のまま逃げ、ある者たちは集団自決し、あるいはシベリア抑留となる。やっとの思いで引き揚げた人々は、故郷で満州帰りと差別される。
すべてこれ、福島の原発事故とそっくりではないか。国策、その破綻による棄民、差別。歴史に学べなかったツケが後日現れる。今、もう一度、そして今度こそ、福島に学びたい。
祖父が自死を選んだ理由を知らなかった。加害と被害が絡み合った記憶は、深く封じ込められていた。