14/06/2026
<トピックス>2026年夏季賞与の動向アンケート
企業の37.1%で夏ボーナス「増加」 平均支給額は47.7万円、前年から1.8万円増 業績回復と物価高が後押し ~一方で、「中東情勢」でボーナス抑制の動きも~
[要 約]
・2026年夏季賞与の従業員1人当たり平均支給額が「増加する」企業の割合は前年比3.4ポイント増の37.1%となった。
・背景には、業績回復に加え、物価高騰のなかで人材確保や定着率向上を図る狙いがある。・規模別では、大企業の4割超で「増加する」のに対し、小規模企業はその割合が10ポイント以上低く、規模間の格差が拡大した。
・また、賞与の平均支給額(正社員1人当たり)は「30万~50万円未満」が4割近くで最も高く、全体平均は前年比1.8万円増の47.7万円だった。
[主な項目]
☞2026年夏季賞与、企業の37.1%で1人当たり平均支給額が前年より「増加」
・2026年の夏季賞与[1]の支給状況(従業員1人当たり平均)について尋ねたところ、「賞与はあり、増加する」と回答した企業の割合は37.1%(前年比3.4ポイント増)となった。
・「賞与はあり、変わらない」は37.2%(同0.2ポイント増)、「賞与はあるが、減少する」は10.7%(同1.3ポイント減)で、合計すると、『賞与あり』の企業は85.0%となり、前年(82.7%)から2.3ポイント上昇した。
・一方で、「賞与はない」企業は11.0%(同2.0ポイント減)だった。
☞夏季賞与の正社員1人当たり平均支給額は前年比1.8万円増の47.7万円
・2026年の夏季賞与の支給額(正社員1人当たり平均)を尋ねたところ、「30万~50万円未満」の企業の割合が37.0%で最も高かった。
・次いで、「50万~75万円未満」(26.2%)、「15万~30万円未満」(19.4%)が続いた。
・なお、全体平均は47.7万円と2025年(45.9万円)から1.8万円増加した。
[まとめ]
・本アンケートの結果、2026年夏は8割を超える企業が、従業員にボーナスや一時金などを含め何らかの賞与を支給する予定であることが明らかになった。
・なかでも、賞与を増額する企業の割合は前年から3.4ポイント増の37.1%だった。
・また、金額面においても、正社員1人当たりの賞与の平均支給額は47.7万円と、前年から1.8万円増加した。
・背景には、業績回復に加え、人材確保や定着率向上を目的とした報酬改善の動きがある。・さらに、「ベースアップに連動して賞与も引き上げた」とする声も複数寄せられており、近年の賃上げ機運の高まりが賞与水準を押し上げる一因と考えられる。
・一方で、すべての企業が増額に踏み切れているわけではない。中東情勢の悪化を契機としたコスト負担の増加が利益を圧迫しているほか、先行き不透明感を理由に賞与支給額を抑制する企業も一定数存在し、賞与動向には二極化の兆しがみられる。
・物価高騰が続くなか、慢性的な人手不足を背景に、賞与の引き上げなど待遇改善の動きは今後も続くことが見込まれる。
・しかし、中東情勢を含む先行き不透明感の高まりにより、その継続は容易ではない。
・企業からは「業績向上を受けて賞与を増額したが、中東情勢が不透明で、この状態が続けば冬季賞与は減額の可能性が高い」(機械・器具卸売)といった声が聞かれる。
・こうした状況下、持続的な賞与の引き上げはハードルが高く、その効果による消費拡大も限定的にとどまる可能性がある。
☞株式会社帝国データバンクは、全国1,043社を対象に、2026年夏季賞与についてアンケート調査を実施した。��
・調査期間:2026年6月5日~6月9日(インターネット調査)
・有効回答企業:1,043社
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260611-2026summerbonus/