29/04/2026
足元ばかり見て歩いていた日があった。
急いでいたわけでも、何かに追われていたわけでもないのに、自然と視線は下に向いていた。段差に気をつけて、失敗しないように、転ばないように。そんなふうに、無意識に「守る姿勢」で歩いていたんだと思う。
ふと立ち止まって顔を上げたとき、空にうっすらと虹がかかっているのに気づいた。
もしあのまま足元だけを見ていたら、きっと気づけなかった。
同じ場所、同じ時間にいたのに、見ている方向が違うだけで、世界はこんなにも変わるんだと驚いた。
私たちは日常の中で、つい「下」を向いてしまう。
できなかったこと、足りないもの、周りと比べてしまう自分。
気づかないうちに、心まで下を向いて歩いていることがある。
でも、ほんの少し顔を上げてみるだけでいい。
完璧じゃなくていいし、大きな目標がなくてもいい。
今日の空の色、誰かの優しい一言、自分がちゃんと頑張ってきた事実。
上を向いた先には、意外とたくさんの「ちゃんとした自分」がある。
下ばかりではなく、上を向いて歩いてみよう。
そこには、今まで見逃していた景色や、新しい発見があるかもしれない。
同じ毎日でも、見る角度を少し変えるだけで、世界はちゃんとやさしくなる。