11/06/2026
GOOD NEWS!
2026年1月20日、欧州議会はEU洗剤規則の改正案について採決を行い、欧州における洗剤の動物実験を新たに禁止することを決定しました。
規則(EC)No648/2004の改正により、家庭用および工業用洗剤の製造において、動物実験を行った場合は規則違反になります。
これらの変更は、新しい洗剤の開発を目的とした新たな動物実験を阻止するため、CFE〈*1〉を含む動物保護団体が取り組んできた活動の成果を反映したものです。
改正された規則には、新技術や新たに特定されたリスクを検証するために動物実験をするという抜け穴をふさぐ措置が含まれます。
これにより、新しい洗剤の開発・革新・規制が、残酷な動物実験に依存することなく行われることが保証されます。
これは、2013年の化粧品における動物実験の禁止以来、EU法において初の動物実験禁止措置です。新しい規則は、正式採択から3年半後にあたる2029年7月に施行されます。
�欧州の主要な化学物質規制であるREACH(化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則)に改正案が浮上したことで、EU加盟国で動物実験が増加するのではないかという懸念が持ち上がっています。
しかし今は、新設された洗剤に関する動物実験禁止措置が、分類・表示・包装(CLP)規則の改正や1物質1評価(One Substance One Assessment:OSOA)〈*2〉ガイドラインと並行し、EUの化学物質規制の刷新を後押しする強力な法体系の構築に役立っています。
この転換は、動物実験の段階的廃止を実現し、あらゆる化学物質の規制において、同様の進展をもたらす機会の拡大に貢献するはずです。
2023年、欧州委員会は、120万人以上のEU市民が署名した2020年の欧州市民イニシアチブ「動物実験のない化粧品を守ろう ― 動物実験のない欧州を目指して」を受け、化学物質の安全性評価における動物実験を段階的に廃止するためのロードマップを策定することを確約しました。
洗剤の動物実験禁止措置が、ロードマップの目標達成に向けた数多くの取り組みの第一歩となることが望まれます。
欧州議会を代表して洗剤に関する交渉を主導したMajdouline Sbaï議員(緑の党/欧州自由連盟)は次のように述べました。
「洗剤は私たちの日常生活に欠かせないものだ。よって、消費者への情報提供を改善し、労働者を保護し、私たちの健康、生態系、そして動物に対する悪影響を軽減するため、20年前に制定された規則の改正が不可欠であった。だからこそ、私は交渉における最優先課題の一つとして、動物実験の全面禁止を強く求めてきた。本日、この全面禁止を含む改正案が正式に採択された。これは動物福祉における勝利であり、私たち環境保護活動家としても大変誇りに思う」
CFEの科学・規制担当ディレクターであるEmma Grange博士は次のように述べました。
「本日、新たな洗剤規則が正式に採択されたことは、欧州の動物保護における歴史的な節目となった。工業用および家庭用化学物質を対象とするEUの法規制が、洗剤に関する動物実験を明確かつ具体的に禁止する規定を盛り込むのは、これが初めてのことだ。この出来事は、EUにおける規制科学の未来において、動物の苦痛を伴わない形が可能であるという認識が、政党を超えて高まっている新たな証拠である」
「EUのすべての化学物質規制が、動物実験のない未来に向けて着実に前進していくためには、まだやるべきことは残されている。今回の決定は、EUの政治的・制度的な意志が、世論に追いつこうとしていることを示している。私たちは、この一歩を、真に動物虐待のない欧州に向けた重要な前進として歓迎する」
〈*1〉Cruelty Free Europe/欧州全土で動物実験を廃止するために活動する、ベルギーのブリュッセルを拠点とする動物保護団体のネットワーク
〈*2〉EUで2026年1月1日に発効した、化学物質の安全性評価を一元化する新しい法規制
New animal testing ban for detergents is “historic milestone” (Cruelty Free EUROPE)より