25/09/2026
委員会報告【私の尊敬する人物】
広報委員会 蔵留佑介
① 尊敬する人物
私の尊敬する人物は祖父の蔵留正男です。㈱蔵留製材所の創業者であり、私が高校二年生の時に亡くなりましたが、現在でも祖父の意志や考え方が会社のいたる所に色濃く残っています。また、人柄や生き様も印象的な人間味あふれる人でした。
祖父が10代の頃はまだ戦時中で12人兄弟の長男という立場もあり、出稼ぎで長崎の造船所で働いていました。職場からすぐ近くに原爆が投下されたことで一面焼け野原になり、祖父も被害を受けましたがそれでも必死に生き延びなんとか故郷に戻りました。その後、地元の製材所で働かせてもらいながら目立て技術等を学び、蔵留製材所を創業しました。
プライベートでは魚釣り、カラオケ、グラウンドゴルフなど得意なことが多く器用になんでもこなすタイプでした。祖父が海釣りから帰ってきたら毎回クーラーボックスいっぱいにチダイやカワハギが敷き詰められていた光景を今でも覚えています。
②尊敬する理由
職人としての側面で尊敬する点は手先の器用さと創意工夫の精神です。身の回りにあるものを上手く使い仕事で必要なものから生活で使うものまで色々なものを手作りで作っていました。モーターや丸ノコを使って作った卓上丸ノコ盤(写真2枚目)は、端材切りとして今でも弊社工場で活躍しています。私生活では魚釣りの道具、物干し竿用の土台と柱、私がテニス部だった時の練習用壁打ちネットなど、なんでも手作りでした。戦後、日本が復興していく激動の時代に、会社を一から立ち上げ今の形の基盤を作れたのは、こういった職人としての技量とモノづくりに対するひたむきさがあったからではないかと思います。
③その人から学んだこと
身の回りのものを使い創意工夫することの大切さを学びました。父(現社長)もよく祖父から「ある物を使え」と言われたそうです。製材所を経営する立場である以上「いかに限られた設備や資源を無駄なく使うか」を追求することで歩留まりや生産性の向上、経費削減等にもつながると思います。また、その生き様からは、何事も自分で一生懸命やってみるチャレンジ精神も学びました。会社経営においては、工場での現場仕事だけではなく、仕入れも経理もひと通り自分でやっていました。そういった所を経営者としても尊敬しています。
④現在の仕事・生き方にどう影響しているか
すぐに新しい道具や機械を買い替えるのではなく、工場に今あるものを使ってなんとかできないか考える癖がつきました。弊社は事業所としての規模は小さいですが、量を求める生産では勝てない分、「これをやってくれないか」というお客様のニーズに対応することで生き残ってきた会社です。その際、顧客の要望や注文が変わるごとにすぐ新しい設備や道具を買うのではなく、まず、今あるものでどうにかできないか、を考えて工夫してみることで結果的に経費等も抑えられ会社の業績にも繋がっていると信じて仕事に取り組んでいます。